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科学とこころに関するlaislanopiraのブックマーク (926)

  • うつ病の重症度、採血による評価方法開発に道 九大など:朝日新聞デジタル

    うつ病患者の血液に含まれる代謝物質の中に、重症度に関連するものがあることを、九州大や大阪大などのチームが見つけた。採血でうつ病の重症度などを客観的に評価する方法の開発に役立つ可能性がある。米科学誌プロスワン(電子版)で17日発表した。 チームは、九大病院や阪大病院、国立精神・神経医療研究センターなどを受診したうつ病患者や抑うつ(気分の落ち込み)の症状がみられる患者計90人を対象に、問診で抑うつの重症度を評価するとともに、高度な分析機器で血液中の100種類以上の代謝物質を網羅的に計測した。その結果、20種類は量の変化が重症度と関連しており、うち3―ヒドロキシ酪酸など5種類は特に強い関連があることが分かった。意欲低下や罪悪感などの症状ごとに関連する代謝物質が異なることも分かった。 うつ病の重症度の評価は人の主観的な訴えに基づく方法が一般的で、より客観的な評価法が求められている。九大の加藤隆弘

    うつ病の重症度、採血による評価方法開発に道 九大など:朝日新聞デジタル
  • プレスリリース | 自己意識を本人が無自覚のうちに変容できるニューロフィードバック技術の開発 | NICT-情報通信研究機構

    自らの知覚経験を振り返り、自分の知覚の確からしさ(確信度)を評価するメタ認知は、状況に合った振る舞いをするために不可欠です。 研究は、最先端のニューロフィードバック技術(Decoded Neurofeedback, DecNef)を応用し、自らの知覚を振り返る「認知の認知=メタ認知」を変容することに成功しました。 具体的には、前頭前野と頭頂葉を含む高次脳ネットワークがメタ認知にかかわると予測し、そのネットワークの空間的脳活動パターンを、被験者が自ら操作するDecNef訓練を実施しました。 その結果、被験者が自らの視知覚に対して感じる確信度を、狙った方向へ双方向に変容する(上げ・下げする)ことに成功しました。このことから、メタ認知を支える神経基盤の所在が、前頭前野-頭頂葉ネットワークにあることが明らかになりました。 メタ認知の異常は、依存症、統合失調症、強迫性障害など複数の精神疾患に関連す

  • 馬は困ったら人に助け求める 神戸大、馬術部8頭で検証:朝日新聞デジタル

    馬は約6千年前から家畜として、人の暮らしと密接に関わってきた。これまでに人の表情を理解し、見た目や声で人を見分けることは分かっていた。今回は馬が困ったときにどんな行動をとるか検証した。 同大馬術部のサラブレッド8頭と学生の協力を得た。まず、馬から届かないところに置かれたバケツに、学生がニンジンを入れてその場を離れる。その様子を見ていなかった飼育員の学生が来ると、馬は飼育員の近くに行き、長い時間見つめたり、鼻で飼育員を触ったりした。研究チームは「えさを取って欲しい」と伝えるために助けを求める行動をした、と判断している。えさを入れなかったときより入れた方が助けを求める行動は多かった。 次に、バケツにニンジンを入れる場面を飼育員が見ている時と見ていない時を比べると、見ていなかった方が、馬がより飼育員の注意を引こうとしていた。 馬は頭が良い、心を読むなどと言われるが、犬と違ってあまり検証はされてい

    馬は困ったら人に助け求める 神戸大、馬術部8頭で検証:朝日新聞デジタル
  • 不健康な脳から健康な心を推論する──『脳はいかに意識をつくるのか』 - HONZ

    近年機能的磁気共鳴画像法(fMRI)など新技術の出現で脳の活動がより精確に観測できるようになり、脳科学/神経科学は飛躍的に進歩した。そうなると気になるのは、我々が「意識」や「心」と言っているものはいったいなんなんだという問いかけである。 幾つもの神経科学方面のがその謎に挑んでいるが、書は「機能不全に陥った脳を調べ、健康な脳と比較・検証することで心を推論する」こと。また脳が受け取った情報の純粋に客観的な処理を、主観的な「心」に変換する時に何が起こっているのかを追求し、「哲学」と「神経科学」の融合した「神経哲学」分野を切り開いてみせた野心的な一冊である。 私の目的は、不健康な脳から健康な脳を推論することだ。それによって、哲学者が心や脳と呼ぶものを的確に記述するために、現在の哲学的概念を変える必要があるのか、そしてその必要があるのなら、いかにしてかがわかるだろう。 不健康な脳から健康な脳を推

    不健康な脳から健康な心を推論する──『脳はいかに意識をつくるのか』 - HONZ
  • 『キラーストレス 心と体をどう守るか』そのストレスがあなたを殺す! - HONZ

    キラーストレスという言葉は造語であり、学術的に特別なストレスが存在するわけではない。しかし、近年の目覚しい科学の発展によって、いくつものストレス要因が重なると、ただのストレスでも命に関わるような病気の原因になる事が明らかになってきた。書は最新のストレス研究を扱ったNHKテレビ番組『NHKスペシャルシリーズ「キラーストレス」』の書籍化である。 テレビシリーズの番組公式サイトには「ライフイベント・ストレスチェック」と呼ばれるものがある。いま私やあなたが、どんなストレスをどれほど溜め込んでいるかがわかる仕組みになっている。このチェックリストは書にも記載されているが、自動採点が可能なネットのほうが手間が少なくて済むのでオススメだ。 得点が250点を超えると、注意が必要なレベルであり、300点を超えると様々な病気を引き起こす可能性がある危険な段階だという。ちなみに私の得点は700点以上であった

    『キラーストレス 心と体をどう守るか』そのストレスがあなたを殺す! - HONZ
  • 脳は受け取る情報を支配する──『触れることの科学: なぜ感じるのか どう感じるのか』 - 基本読書

    触れることの科学: なぜ感じるのか どう感じるのか 作者: デイヴィッド・J.リンデン,David J. Linden,岩坂彰出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2016/09/21メディア: 単行この商品を含むブログを見る触れること、触れられることというのは日々の生活に密接に関与してくるものだが、あまりに当たり前すぎて意識にのぼる/疑問に思うことも少ないものだ、と書を読んではじめて理解した。たとえば親しい相手との身体的接触は心地よいものだが、知らない人間との身体的接触は極端なほど不愉快であるのはなぜなのか。 夢中になって何かをやっている時(スポーツとか)、身体が怪我をしていても気が付かない時があるのも不思議だ。生殖器とそれ以外で感じ方に大きな差があるのは脳科学/神経科学的にはどのように説明付られるのか。痒みと痛みはどう違うのか、なぜ痒い部分をがりがり掻くと、一時的にしろ痒みが和

    脳は受け取る情報を支配する──『触れることの科学: なぜ感じるのか どう感じるのか』 - 基本読書
  • 人は「死」を意識すると、本当にパフォーマンスが向上する:研究結果

    laislanopira
    laislanopira 2016/11/09
    誰だっていつかは死ぬ。だからこんなブラック企業にいたまま死ぬわけにはいかない。さあ転職だ
  • 『脳はいかに意識をつくるのか 脳の異常から心の謎に迫る』 - HONZ

    『脳はいかに意識をつくるのか――脳の異常から心の謎に迫る』は、Neuro-Philosophy and the Healthy Mind: Learning from the Unwell Brain(W.W. Norton & Company, 2016)の全訳である。原題からわかるように、書は、うつ病、統合失調症などの精神疾患を抱える患者の臨床的な症例、ならびに機能的磁気共鳴画像法(fMRI)などの最新の脳画像技術を駆使することで得られた実証的な成果をもとに、精神病患者のみならず健常者の意識がいかに構築されるのかを探究する。 まず著者のゲオルク・ノルトフ氏について簡単に紹介しておこう。ノルトフ氏はカナダのオタワ大学に所属する神経科学者、哲学者、精神科医で、このような専門分野の広さからもうかがえるように学際的な視野を持つ研究者だと言える。人の言によれば出身はドイツで、10年前にカナダ

    『脳はいかに意識をつくるのか 脳の異常から心の謎に迫る』 - HONZ
  • わかっちゃいるけどやめられないを科学する──『悪癖の科学 その隠れた効用をめぐる実験』 - 基本読書

    悪癖の科学--その隠れた効用をめぐる実験 作者: リチャード・スティーヴンズ,藤井留美出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2016/08/29メディア: 単行この商品を含むブログを見る時間は充分にあったはずなのに、締め切り間際まで仕事がはじめられない。ついつい悪態をついてしまう。酒を飲んではいけない時に飲みすぎる──いわゆる「悪癖」はままならない人生に常につきまとう影のようなものだが、書はそこに切り込んで「実は、悪いと言われていることにも効用があるんじゃないの?」と問いかけてみせる。そうだったら実に嬉しい話だ。 書では1章が「セックス」、2章「酒」、3章「悪態」、4章「危険運転」、5章「恋」、6章「ストレス」、7章「サボり」、8章「死」とそれぞれの章で悪癖に対する「効用」を探っていく。とはいえ、効用があるとはいってもこじつけめいたものであれば興ざめである。その点、書の著者はイ

    わかっちゃいるけどやめられないを科学する──『悪癖の科学 その隠れた効用をめぐる実験』 - 基本読書
  • 「うそをつくほど平気に」、不正直に脳が適応 研究

    スクリーンに表示された脳スキャン画像。スウェーデン・ストックホルムの病院で(2016年4月15日撮影、資料写真)。(c)AFP/JONATHAN NACKSTRAND 【10月25日 AFP】税金のごまかしや、恋人への裏切りなど何であれ、小さなうそをつくと、それがエスカレートして大きなうそに発展しやすくなるとの研究結果が24日、発表された。 【こちらもお勧め】浮気、略奪愛… 不実を隠せるのは男性? それとも女性? 研究 英科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス(Nature Neuroscience)」に掲載された論文はまた、うそを重ねるとともに、脳に表れる感情的な反応が徐々に弱くなるともしている。 生化学的な関係は非常に強く、繰り返しうそをつく実験では、前回うそをついた人の脳スキャンデータを調べるだけで、次にどれほど大きなうそをつこうとしているかが正確に予測できるという。 論文の主執筆者

    「うそをつくほど平気に」、不正直に脳が適応 研究
  • 酒、悪態、怠惰、ストレスを肯定する──『悪癖の科学 その隠れた効用をめぐる実験』 - HONZ

    時間は充分にあったはずなのに、締め切り間際まで仕事がはじめられない。ついつい悪態をついてしまう。酒を飲んではいけない時に飲みすぎる──いわゆる「悪癖」はままならない人生に常につきまとう影のようなものだが、書はそこに切り込んで「実は、悪いと言われていることにも効用があるんじゃないの?」と問いかけてみせる。そうだったら実に嬉しい話だ。 書では1章が「セックス」、2章「酒」、3章「悪態」、4章「危険運転」、5章「恋」、6章「ストレス」、7章「サボり」、8章「死」とそれぞれの章で悪癖に対する「効用」を探っていく。とはいえ、効用があるとはいってもこじつけめいたものであれば興ざめである。その点、書の著者はイギリスのキール大学の心理学講師であり「悪態をつくことにより苦痛を緩和する」研究でイグ・ノーベル賞を受賞している専門家で、各種実験をおもしろおかしく紹介しながら、あくまでも科学としての妥当性につ

    酒、悪態、怠惰、ストレスを肯定する──『悪癖の科学 その隠れた効用をめぐる実験』 - HONZ
  • 「処理流暢性」ってなに?→「わかりやすい=真実」にみえてしまう心理です。

    Podoro @podoron 【分かりやすい=真実】 「処理流暢性/processing fluency」=情報を脳が処理しやすいか否か,が人の判断に様々な面で影響を与える事が心理学研究で分ってきました。流暢性が高ければポジティブ,低ければネガティブ,な判断がされる認知メカニズムです。 2016-09-12 22:08:49

    「処理流暢性」ってなに?→「わかりやすい=真実」にみえてしまう心理です。
  • 私の境界は外に開いている『具体の知能』

    プレステVRで「バイオハザード7」を初めてプレイしたとき、面白いことが起きた。「寒く」なったのだ。 暑い盛りでクーラーきいてなくて汗かいているのに、「寒い」のだ。もちろん、めちゃくちゃ怖い思いをしたので寒く「感じた」のかもしれないが、違う。吐く息は白く、鏡は曇る。「私が」物理的に寒いのだ。ヘッドセット&ヘッドホンに包まれた頭を動かした分だけ、世界の「見え」と「聞こえ」が変わってくる。あの、空気の感じを、肌だけではなく眼でも知覚してたんやね。 ラバーハンド実験もそう。自分の手を隠し、代わりに物そっくりのゴム製の手を並べておく。ゴムの手に対し、ブラシで撫でたり、氷を近づけると、隠した自分の手が「触られている」「冷たい」と錯覚してしまう実験だ。あるいは、「停止したエスカレーター」を歩いたことはあるだろうか? あの黒い階段は動いているという思い込みのため、足の踏み出しが難しく感じたことはないだろ

    私の境界は外に開いている『具体の知能』
  • スピリチュアリズムの危険性――『反オカルト論』/高橋昌一郎 / 論理学・哲学 - SYNODOS

    『理性の限界』(講談社現代新書)をはじめとする「認識の限界」シリーズや、天才数学者たちの思想を論じた『ノイマン・ゲーデル・チューリング』(筑摩選書)などの人気著者・高橋昌一郎氏が、科学の発達した現代になおも潜む「オカルト」をバサバサと切っていくのが書『反オカルト論』だ。 「血液型」「星座」「六曜」「おみくじ」など日常に溢れている「占い」も、楽しむレベルなら問題ないが、それらを信じ込み、実際の行動に影響を及ぼすようなら、まさにオカルトの罠に陥ってしまっている。有名な「丙午」は出処も分からない迷信だが、前回の昭和41年は出生率が25%も激減。その前の明治39年には4%しか減らなかったことを考えると、時代錯誤の驚きの事実である。 こうしたオカルト現象は、一般市民にとどまらず、「死後の世界」を煽って〝霊感セミナー〟を行う大学医師やSTAP細胞事件など、学問に携わる専門家や研究者の間でも頻発してい

    スピリチュアリズムの危険性――『反オカルト論』/高橋昌一郎 / 論理学・哲学 - SYNODOS
  • 『触れることの科学 なぜ感じるのか どう感じるのか』 めくるめく触覚の世界とその裏側 - HONZ

    触って、触られて――。他人とのそうした身体的接触を、人生最大の愉しみと考える人も少なくないだろう。しかし、「なぜ感じるのか」「どう感じるのか」という問いに何かしらの答えを与えられるという人は、おそらくほとんどいないのではないか。書は、そのようなめくるめく触覚の世界とその裏側に、『快感回路』などの著書でも知られる神経科学者がやさしく案内するものである。 先に断っておくと、書はあくまでもまじめな神経科学のである。ただ同時に、書はある意味で「サービス精神旺盛」なでもある。実際、性の話を適度に織り交ぜながら、読者を退屈させずに読ませてしまうというのが、この著者の真骨頂といえるだろう。そこで、そうした意味でも興味深いトピックを以下で見ることにしたい。 C線維と「愛撫のセンサー」 いま、タンスの角に足の小指をぶつけてしまったとしよう。そのときおもしろいのは、痛みがいわば二度やってくることであ

    『触れることの科学 なぜ感じるのか どう感じるのか』 めくるめく触覚の世界とその裏側 - HONZ
  • 恐怖を科学する『コワイの認知科学』

    怖いとは何か? 怖さを感じているとき、何が起こっているのかを、脳内メカニズム、進化生物学、発達心理学、遺伝子多様性からのアプローチで概観した好著。 喜びや悲しみ、怒りなど、人の心は様々な情動に彩られている。なかでも「恐怖」は根源的なものであり、より生理的に近いように思える。怖いものをコワイと感じるから、危険や脅威から身を守り、生き残れてきたのだから。こうした漠然とした認識に、科学的な知見を与えてくれるのが書だ。「怖いもの」に対する脳内での反応や、恐怖の生得説・経験説の議論、怖さの種類や抑制メカニズムを、研究成果を交えながら解説してくれる。 たとえば、「ヘビはなぜ怖いのか?」の研究が面白い。もちろん、ヘビ大好きという人もいるにはいる。だが、一般にヘビは「怖い」ものと嫌われている。 いきなり「なぜ(why)」と問いかけると、聖書の原罪における役割や、ヤマタノオロチ伝説など、文化や哲学のアプロ

    恐怖を科学する『コワイの認知科学』
  • 女子高生の身体と入れ替わる夢を見る方法『よく眠るための科学が教える10の秘密』

    現実が辛いなら夢に限る。ここでは、『よく眠るための科学が教える10の秘密』にある、好きな夢を見る方法をご紹介。 どんな夢でもいい。いきなり空飛ぶ夢でも、ひたすら寿司う夢でも、女子高生の身体と入れ替わる夢でも、お気に召すまま。ただし、ご注意いただきたいのは、あくまで見たい夢を見る方法であって、「夢の中で女子高生と入れ替わる方法」ではないこと。夢と現実を取り違えるなかれ。 人は毎晩夢を見る。だが、どんな夢だったか忘れてしまっていることがほとんどだ。たまに、夢の中身を覚えていたり、夢の「続き」を見ることがある。ひょっとすると、夢の中で「これは夢だ、私は夢を見ている」と自覚していることがあるかもしれない。この、“夢であることが自覚された夢”のことを明晰夢(めいせきむ、Lucid dreaming)という。 明晰夢を見るメカニズムには、海馬と前頭葉が深く関わっている。海馬は空間認識や短期記憶、前頭

    女子高生の身体と入れ替わる夢を見る方法『よく眠るための科学が教える10の秘密』
  • 自閉スペクトラム症 特定の遺伝子の異常が原因か | NHKニュース

    自閉症やアスペルガー症候群など対人関係を築くのが苦手な自閉スペクトラム症の多くは、胎児の神経の発達に関わる特定の遺伝子の異常が原因となっているとする研究成果を九州大学の研究グループが発表しました。自閉スペクトラム症の根的な治療法の開発につながるのではないかと注目されます。

    自閉スペクトラム症 特定の遺伝子の異常が原因か | NHKニュース
  • 人は”概念の囚人”である。脳は生存のために現実の断片のみを認識する

    「百聞は一見にしかず 」ということわざがある。これは何度くり返し聞いても、一度でも実際に見ることには及ばないうという意味だが、実はそうとも言い切れない場合もある。 数百万年にわたり、オーストラリアに生息するタマムシはその生殖戦略を効果的に受け継いでいった。ところが人類がビールの空き瓶を捨てはじめると、ビール瓶とメスの体を区別できなかったオスのタマムシは、瓶との交尾を試み始めた。 「そしてほぼ絶滅してしまいました」 カリフォルニア大学アーバイン校の認知科学者ドナルド・ホフマン氏はそう説明する。単純な生物が正確な知覚システムを有していなかったとしても、驚きはしないかもしれない。だがそれは高度に進化した人類とて例外ではないというのだ。そればかりか高度になればなるほど、断片的な情報で現実を処理し、エネルギーの節約をはかっているという。 「進化とは真実を知るためではなく、子孫を残すためのものです。複

    人は”概念の囚人”である。脳は生存のために現実の断片のみを認識する
  • 『<わたし>は脳に操られているのか 意識がアルゴリズムで解けないわけ』 - HONZ

    あなたもアンドロイドだ 人工知能のめざましい進展は、人間の能力に迫り、さらに超えつつあるようにさえ見える。やがて、心や意識をもったAIも生まれると予測する研究者も少なくない。私たち人間と区別のつかないようなアンドロイドが、未来に登場するのだろうか? だが、想像の翼を広げる前に、あたりを見回してほしい。いまあなたの周りにいるひとたち、そしてあなた自身ですら実はアンドロイドだったとしたら? これはSFの話ではない。脳科学の成果は、実際、私たち自身が<脳>に操られるアンドロイド(生きたマシン)にほかならないというのだ。 たとえば、書でも紹介されているベンジャミン・リベットの実験。この実験は、私たちが意識的に自覚する前に、すでに脳が行動しようと実行しはじめていることを明らかにした。つまり脳(無意識)が私たちの行動を、まず先に自動生成しているというわけだ。 また、脳画像をモニターすることによって、

    『<わたし>は脳に操られているのか 意識がアルゴリズムで解けないわけ』 - HONZ