福島県内で平成24年産のコメの収穫と出荷が始まり、8月25日には県内のトップを切って、二本松市で早場米「五百川」(玄米)の「全袋検査」がスタートした。 東京電力福島第一原発事故後、初めてのコメの収穫を迎えた昨年23年産米は、福島、伊達、二本松の各市で、セシウムが1キロあたり100~500ベクレルを超えるものが検出された。 福島県はコメ農家約6万戸で、売り上げは約1000億、収穫量は毎年トップ10に入る全国でも有数のコメどころ。震災前は収穫量が全国4、5位を誇った(震災後は7位で収穫量35万3000トン)。原発事故に伴う田畑の放射能汚染、そして日本人の主食であるコメの汚染が福島県のコメ農家や消費者に与えた影響は大きかった。 昨年、当初の基準値500ベクレルを超えるコメが出た地域や警戒区域、計画的避難区域において24年産のコメの作付けを禁止。それ以外の地域では、コメの安全性を確認するために24