AMDの新世代CPU「Ryzen」は、多コア多スレッドに対応しながらも安価な点がひとつの特徴だ。例えば、最上位モデルの「Ryzen 7 1800X」は8コア16スレッドタイプで実売価格5万7000円~6万2000円と、同じ8コア16スレッドタイプの「Core i7-6900K」が12万5000円~14万円であるのに比べると、破格とも言える価格設定だ。 では、Ryzenの多コア多スレッドを活かせるのはどのような場面だろうか。そして、それはIntel製CPUに比べてアドバンテージはあるのだろうか。そのあたりを、テストにより検証してみたい。 Zenマイクロアーキテクチャーを採用、内部は2基のCPU Complexで構成 まずは、Ryzenの基本仕様について説明しておこう。Ryzenは「Zen」マイクロアーキテクチャーを採用したCPUで、その内部は2基のモジュール「CPU Complex」で構成さ