ミャンマー西部ラカイン州から逃れた約58万人のイスラム教徒ロヒンギャが難民になっている問題で、国際人権NGO「アムネスティ・インターナショナル」は18日、難民への聞き取り調査から、ミャンマー政府の治安部隊が数百人ものロヒンギャを殺したとする報告を発表した。国際社会に同国への武器禁輸などを求めている。 アムネスティは、バングラデシュに逃れた120人以上のロヒンギャの証言や衛星写真などを元に被害を検証。住人のほとんどが殺されたとされる村の12歳の少女は、「軍服を着た男たちが逃げる私たちを後ろから撃ち、父と10歳の妹が殺された」と証言。治安部隊によるレイプや焼き打ちの証言も数多くあったという。 アムネスティは報告の中で、「国際社会は制裁など行動を取り、軍による犯罪に明確なメッセージを送るべきだ」と主張した。 一方、国連児童基金(ユニセフ)は17日、8月以降に難民となったロヒンギャ計58万2千人の