賃貸物件に入居させたうえで生活保護を申請させ、さまざまな名目で生活保護費をむしり取る新たな貧困ビジネスの被害に遭ったソウマさん。「ケースワーカーには何度も相談したのですが、眠そうな様子で聞き流されたこともありました」と打ち明ける(筆者撮影) 現代の日本は、非正規雇用の拡大により、所得格差が急速に広がっている。そこにあるのは、いったん貧困のワナに陥ると抜け出すことが困難な「貧困強制社会」である。本連載では「ボクらの貧困」、つまり男性の貧困の個別ケースにフォーカスしてリポートしていく。 【写真】冷蔵庫や布団など家具・家電の5点セット計3万7000円分を購入する契約書にサインを求められた ■不要な冷蔵庫を「生活保護費」から買わされた 千葉県内の小さな不動産業者の事務所。内見の代わりに、パソコンでアパートの室内を見せてもらっていたときのことだ。キッチンに備え付けの冷蔵庫があるではないか――。ちょう
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