マイカーやマイホームなど、大きな買い物でもサクっと決められる人と、靴下一足でも、アーガイル柄かストライプか、いつまでも悩んでしまう人。この違いは、どこから生まれているのでしょう? 米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」では、心理学でいう「アンビバレンス」の観点から、このテーマに関する、最近の研究結果をまとめています。 「アンビバレンス」とは、ある事象に対して、相反する感情を同時に持つこと。「かわいさ余って憎さ100倍」といった、愛憎こもごもの感情がこの例のひとつです。 長年、この概念が注目されることは少なかったようですが、近年、心理学者たちは「アンビバレンス」の多少が、人々の生活にどのような影響を及ぼし、意思決定にどう作用しているのかについて、様々な研究に取り組みはじめています。 一般的に、「アンビバレンス」は、複雑な物事の全体を、多面的に捉えられるようになったという、成熟の兆候と考えら