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ブックマーク / www.geekpage.jp (61)

  • 超凄いIPv6解説書(488ページ)を無料配布します!:Geekなぺーじ

    「プロフェッショナルIPv6 第2版」を無料配布します。2018年7月にプロフェッショナルIPv6初版を発売&無償配布開始しました(すごいIPv6を無料配布)。初版発売開始から3年、さらにパワーアップした「プロフェッショナルIPv6 第2版」がついに完成しました! 書を企画して、少しずつ文章を書き溜めはじめた2011年から10年近くかけて完成した488ページにおよぶ「プロフェッショナルIPv6 第2版」をお楽しみください。 プロフェッショナルIPv6第2版の構成 プロフェッショナルIPv6第2版は5部構成になっています。 第1部は「インターネットとIPv6の概要」というタイトルで、IPv6の視点からインターネット自体の仕組みを復習し、そのうえで、詳細の説明に入る前に把握しておくべきIPv6の概要として、次のような事項を解説しています。 従来のIPv4アドレスとは大きく異なるIPv6アド

  • MACアドレスの再利用は、みんなが思っているよりもはるかに一般的:Geekなぺーじ

    MACアドレスは、原則として、一意に割り当てられるものです。 ネットワークインターフェースごとに、ひとつずつユニークな値をベンダーが付けるものとされています。 ただ、これは、あくまで「原則として」であって、実際は、MACアドレスが重複することもあります。 IPv6に関連するいくつかのRFCで、MACアドレスの重複への言及があります。 この記事では、MACアドレスの重複とIPv6アドレスの自動生成という、わりと限定された視点ではありますが、MACアドレスが一意とは限らない、という話を紹介します。 なお、この記事のタイトルである「MACアドレスの再利用は、みんなが思っているよりもはるかに一般的」は、RFC 7217に書かれている一文の日語訳です。 MACアドレスの重複とIPv6アドレス生成の仕様 MACアドレスがIPv6アドレスの自動生成で使われる場合があります。 IPv6アドレス体系のRF

  • ソフトバンク大規模通信障害の原因:Geekなぺーじ

    2018年12月6日、ソフトバンクのネットワークにおいて、4時間25分にわたり約3060万回線の利用者に影響を及ぼす通信障害が発生しました。 ソフトバンクおよびワイモバイルの4G(LTE)携帯電話サービス、「おうちのでんわ」、Softbank Air、3Gサービスなどが影響を受けました。 この障害は、EricssonのMME内部にハードコーディングされた証明書が期限切れになったため、SGSN-MME(Serving GPRS Support Nodex - Mobility Management Entity)が再起動を繰り返してしまったのが原因です。 ただ、証明書が期限切れになることで、なぜ大規模な通信障害に繋がってしまうのかが良くわかりませんでした。 どのような設計をしたら、証明書が期限切れになったことで通信機器が再起動を繰り返すような状況になるのか、昨年段階では、いまいち理解できなか

  • 3.0.0.0/8がAmazonに:Geekなぺーじ

    3.0.0.0/8がAmazonに割り当てされたIPv4アドレスに変わっています(via Hacker News)。 表面的に見えているのは、IPv4アドレスの移転ですが、恐らく、IPv4アドレス売買によってAmazonへと登録が移転されたものだと思われます。 このIPv4アドレス移転により、AmazonはIPv4アドレス空間全体の1/256を新たに使えるようになります。 3.0.0.0/8は、以前は、GE(General Electric Company)に割り当てられていました。 しかし、最近1年ほどで4回に分けてAmazonへと3.0.0.0/8が移転されています。 ARINのwhoisを見ると、3.0.0.0/8は、3.0.0.0/9と3.128.0.0/9に分けれて登録されています。 両方とも、組織は「Amazon Technologies Inc. (AT-88-Z) 」とあり

  • すごいIPv6本を無料配布!:Geekなぺーじ

    2021年12月20日追記:第2版できました! IPv6を解説した「プロフェッショナルIPv6」をラムダノート株式会社から出版しました。 初版は456ページになりました。紙版の厚さは23mmになる予定です。 現時点で、IPv6に関して世界で最もまとまっているIPv6であると個人的に考えています。 「プロフェッショナルIPv6」は、株式会社日レジストリサービス様、BBIX株式会社様、NTTコミュニケーションズ株式会社様、日ネットワークイネイブラー株式会社様、クラウドファンディング(「すごい技術書を一緒に作ろう。」という企画です)でのみなさまによるサポートにより実現しました。 IPv6に関する技術情報を広く公開するという趣旨に賛同いただき、書の執筆と制作、公開にあたって多大な協賛をいただきました。ありがとうございます!!! 「プロフェッショナルIPv6」は、通常の書籍として5000円で

  • ルータやスイッチは日本の法律上、通信の秘密を侵害するが違法ではない:Geekなぺーじ

    パケットのヘッダに記載された情報を読み取らなければ、ルータはパケットを転送できません。 日の法律では、ISPなどの電気通信事業者がIPヘッダに記載された情報を読み取ることは通信の秘密を侵害すると解釈されています。その一方で、インターネットにおける通信を実現するためにはルータがIPヘッダに記載された情報を読み取ることは必要であり、違法であるとは思えません。 日におけるインターネットと法律に関する話題に触れたことがない方にとっては、非常に奇妙な話に聞こえるかも知れません。しかし、このように「法益を侵害するが違法ではない」という解釈は、日においてインターネットがどのように運用されているのかを理解するうえで非常に重要なポイントです。 日国憲法(第21条)と電気通信事業法(第4条)は、通信の秘密を定めています。憲法における通信の秘密と、法律における通信の秘密の違いは、憲法が政府などの公権力に

  • オーム社電子書籍直販サービス終了に関して:Geekなぺーじ

    オーム社が電子書籍直販サービスを終了するというお知らせがでていました。 同社では、マスタリングTCP/IP RTP編(2004年)、インターネットのカタチ(2011年)、マスタリングTCP/IP OpenFlow編(2013年)の3冊で関わらせていただいたこともあり、今回廃止される電子書籍直販サービスで拙著も販売されていました。 オーム社eBook Storeサービス終了のお知らせ 電子書籍直販サービスが終わるということは、ネット上で話題になっていることで知りましたが、「そのうちこうなるだろうと思っていた」ということが起きました。 10月29日に「運営スタッフ退任のお知らせ」というお知らせが出ており、eBook Store企画運営担当の森田さんが「運営スタッフ退任」とあります。 そのお知らせからは社内異動のようにも読めますが、実際は運営スタッフ退任だけではなく、10月末で退職されたようです

  • 日本国内のCDNシェア:Geekなぺーじ

    JStreamによる、日のCDNシェアに関する調査結果が公表されています。 JStreamブログは、CDNに関連する色々な調査結果をブログで公開していて面白いです。 日のCDNシェアについて調査結果@2017年10月 JStreamブログの「市場調査」タグ 2017年10月版国内CDNシェアの調査方法は、Webクローラーによるもので、DNSに登録されたCNAMEや、HTTPメッセージに含まれるレスポンスヘッダを解析して判定しています。 判定を行っている対象となるCDNは、CloudflareAkamai、CloudFront、CDNetworks、Incapsula、Limelight、Edgecast,国内CDN事業者(Accelia、IDCF、IIJ、J-Stream)です。 日語サイトのCDNシェア comなど、jpドメインではない日語のサイトでのCDNシェアは、以下のよう

  • ユーザの近くにある偽DNSサーバの話:Geekなぺーじ

    RIPE 75で、DNSへの問い合わせ内容によって、DNSパケットが通過するネットワークが変わってしまうという怪しい挙動の報告がありました。 Babak Farrokhi - A Curious Case of Broken DNS Responses 発表資料(PDF) この発表では、DNSのパケットが途中ネットワークで解析され、そのDNSパケットに含まれる内容に応じて、すぐ近くにある偽のDNS応答が返ってくることがあるというものでした。 DNSパケットを解析するDPI(Deep Packet Inspection)装置+偽DNS応答機能といった感じでしょうか。 発表者は、偽DNS応答がどこにあるのかを調べるために、DNSの問い合わせを用いたUDPによるtracerouteを実装しています。 偽DNS応答は、特定の名前に対するDNS queryに対してのみ発動するようなので、通常のtra

  • インターネットは当初目指したものではなくなってしまった:Geekなぺーじ

    NANOG 68のDesperately Seeking Defaultという発表にて、APNICのGeoff Huston氏が、いまのインターネットはかつてエンジニア達が目指したものとは違うものになってしまったと表現しています。 この発表が行われたNANOG 68(2016年10月17日)は、ネットワークエンジニアが集まるイベントであるため、ここで言う「我々」というのは、主にネットワークエンジニアを指しています。 IETFでもそういう雰囲気があるのですが、「我々がインターネットを作っている」という自負がある人々が会場内に多いです。そういった空気感がある「場」での発表です。 発表そのものは、インターネットを運用する際に見える「経路」は組織によって異なり、インターネットでは互いに通信ができないネットワークがあるという話です。 「Default」の経路として提供されるものが異なり、インターネッ

  • フリーランスになって10年:Geekなぺーじ

    気がつくと、フリーランスになって10年目です。退職するまでは身元を明かさずにブログを書いていて、退職後に退職エントリを書いたのが2007年の12月でした。 これまでの仕事 これまで、いろいろなことをやりました。基的に、あまり自分で営業活動をせず、ご連絡をいただいた内容に応じてそのときどきで仕事をしているので、仕事の方向性はバラバラです。。。そういった要素もあり、会社員時代と比べて収入は半減以下になってしまっているのという悩みを抱え続けながら生きています。 書籍執筆 マスタリングTCP/IP RTP編(監訳) Linuxネットワークプログラミング インターネットのカタチ - もろさが織り成す粘り強い世界(共著) マスタリングTCP/IP OpenFlow編(共著) アカマイ - 知られざるインターネットの巨人 ポートとソケットがわかればインターネットがわかる 雑誌およびWeb媒体での執筆

  • 2017年8月25日の大規模インターネット障害:Geekなぺーじ

    先週の金曜日、Googleが誤った経路をインターネットに流したことによって、大規模な通信障害が発生しました。 大きな影響を受けたのが日のOCNとKDDIだったとされていますが、様々な事業者が影響を受けたようです。 ネットワーク障害 グーグルが設定誤りで謝罪 グーグルが謝罪 大規模ネット障害、装置の誤操作が原因 ニュース解説 - 米グーグルの設定ミス、なぜ日の大規模ネット障害を引き起こしたのか?:ITpro BGP leak causing Internet outages in Japan and beyond 8月25日に発生した大規模通信障害をまとめてみた 今回の障害は、世界中の組織とBGP(Border Gateway Protocol)で繋がっている巨大なネットワークを持つ「Googleだからこそ」の事例と言えそうです。 ここでは、その理由を紹介します。 ネットワークのネットワ

  • 「ひとりで何でもできるエンジニア」と時代背景:Geekなぺーじ

    インターネットそのものが「新しいもの」であったころは、インターネットそのものとともにITエンジニアが成長できました。未踏な領域に踏み込む冒険心をくすぐられるミッションが、そこら中に転がっていました。「できなくてツラい」と苦しみつつも、マゾ的に心を踊らせチャレンジする環境がありました。 インターネットを利用することが珍しいことではなくなり、インターネットを活用したビジネスを実現するためのエンジニアリングの分業化も進みました。それに伴い、ITエンジニアに求められる技能が細分化しており、「必要に応じて全部やる」ことが求められない環境も非常に多くなっています。 そういった環境の変化もあり、「昔と違って何でもできる人は育ちにくくなっている」という感想を持っている人も結構多い印象です。私の周りで「ひとりで何でもできるんじゃないかと思えるほど守備範囲が広いエンジニア」と私が思う凄い人々は、インターネッ

  • 「ひとりで何でもできるエンジニア」は勝手に育つ:Geekなぺーじ

    「スタートアップベンチャーはスーパーエンジニアを求めるけどエンジニア界隈と起業家界隈で想像しているスーパーエンジニアの定義が違う件」という記事が話題です。 その中で、「「ひとりで何でもできるエンジニア」は存在しないと思った方が良い」」として、以下のように書かれています。 「ひとりで何でもできるエンジニア」は存在しないと思った方が良い」 起業家の方が知らない側面として 現在バリバリ活躍しているエンジニアのほとんどが得意領域を持っていて それ以外の分野については出来る人であっても「平均点以上」ぐらいの活躍しか出来ないということです。 そして優秀なエンジニアの方はそのことをよくわかっています。 たまに化け物みたいな化け物がいて物理からインフラからアプリケーションからUI/UX ネイティブアプリ開発からwebマーケティングに資産管理まで全部出来ちゃう人もいますが その人を望む事は「年収1000万の

  • RFC系統図で見るIPv6の変化:Geekなぺーじ

    これまで何度か、IPv6が今も変化し続けている発展途上なプロトコルであるという話を書いてきましたが、その変化をどのように追えるのかに関しては、紹介していませんでした。 今回は、IPv6がどのように変化しているのかに関するイメージを持っていただくために、IPv6に関連するRFCの廃止や更新を紹介します。 IPv6に関する最初の仕様が決まったのが1995年ですが、そのときに発行されたIPv6関連の主要なRFCが、RFC 1883 から RFC 1886の4つです(1809と1881もありますが、それらは今回は割愛)。 それらのRFCは、IPv6に関する根的な仕組みを示したものでした。 IPv6の根的な仕様を示すRFCとして、1996年に発行されたRFC 1970もあります。IPv6のNeighbor DiscoveryのRFCです。 1995年に発行されたIPv6に関する4つのRFCと、1

  • 「すごいエンジニア」は凄いエンジニアになることを目指してないかも:Geekなぺーじ

    「すごいエンジニア」が一部界隈で話題になっています。 「すごいエンジニア」が目指すもの 私がこれまでに「この人は凄いなぁ」とか「この人には一生かなわないなぁ」と思った「すごいエンジニア」は、次のようなイメージがあります。(ここでは、元記事の文脈に沿って「エンジニア」をという単語を主に「IT系の」として表現します。) 何かに没頭する能力が高い。 好奇心旺盛。 技術に関連する話題で議論している時、すごく楽しそうに話をする。 飲み会で語り合う話題は、基的に技術に関連する話か興味を持っている何かに関連する話を好む。無難な世間話でジャブを打ち合うような飲み会は苦手。 技術に関連する資料を読むのが好き。勉強しているという意識はなく、単に楽しいから調べている。もしくは、調べ始めたら色々と気になって深堀りした結果として知識が増えただけ。 もともと英語が得意、もしくはIT関連の調べ物や発表等で必要だったか

  • IAB、IPv4を前提とした標準化を行わないことを求める声明を発表:Geekなぺーじ

    IAB(Internet Architecture Board)は、7日にIPv4を前提とした標準の開発を行わないことを求める声明を発表しました。 IAB Statement on IPv6 声明によると、IPv4アドレス在庫は既に枯渇し、IPv4とIPv6によるデュアルスタック環境やIPv6のみによるネットワーク構築が急速に増つつあり、その傾向は今後も続くとあります。 そのため、今後、IETFではIPv6を前提とした標準化を進め、新しいプロトコルなどでIPv4との後方互換を求めない方針を声明で伝えています。 今後、IETFで標準化されるプロトコルは、IPv4に依存せずにIPv6のみで運用可能であることが求められます。さらに、RFCなどの文書で示される例も、IPv4ではなくIPv6で記述することを求めています。 IPv4とIPv6のデュアルスタックや、移行技術(共存技術)などによって、IP

  • 10月1日、インターネットが大きく変わりました:Geekなぺーじ

    世界中のほとんどの人々は気にしていませんが、米国時間の2016年10月1日(土曜日)、インターネットが大きく変わりました。これまで米国政府が保持していたインターネットの重要資源に対する監督権限を手放したのです。 JPNIC: 米国政府がインターネット重要資源の監督権限を手放しました JPNIC News & Views vol.1439【臨時号】2016.10.3 NTIA: Statement of Assistant Secretary Strickling on IANA functions contract インターネットそのものは、世界中の多くの組織が分散しつつも協調することで成り立っています。 しかし、世界中のみんなが単一の「共通意識」を持って運用する必要がある、IPアドレスやポート番号などの番号資源、ドメイン名、プロトコルパラメータの3つに関しては、IANA(Internet

  • 他人のiPadでApp Storeをクリックした少年:Geekなぺーじ

    この前、4月から小学生になる知人の息子が近くで遊んでました。親が近くにいないときに、次のような会話が行われました。 少年「暇だから遊ぶものが欲しい。マインクラフトをやりたい。」 私「残念ながら、いまここにマインクラフトは無い。」 少年「iPadを持っているならマインクラフトをいますぐ買って欲しい。」 私「このiPad仕事で使っているものだからダメ。」 少年「このボタンを押せばゲームを使えるようになるよ!(横からApp Storeをクリック)」 私「ちょっと待って。やめなさい。」 少年「ねぇ、ゲームをやらせてよーーー」 知人の子供がこのようなことを言ったうえで、ひとの持っているタブレットをいきなり操作し始めたのを見て、最初は「この子の親って。。。」という感想を持ちました。単に、その少年が信じられないぐらい図々しいだけだと思ったのです。 しかし、その後、全く別の場所でも同じようなことを主張す

  • 米国のイノベーションと軍事予算 - シリコンバレー誕生秘話:Geekなぺーじ

    昨日、ノーベル物理学賞を受賞した中村修二教授の記者会見記事が公開されていました。 日経新聞:中村教授「物理学賞での受賞には驚いた」ノーベル賞 その記事には、以下のように、軍の予算を獲得するために必要だったので米国籍を取得したとあります。 --米国籍を取得した理由は。 「こちらの大学で研究する上では、米国籍がないと軍の予算がもらえないし、軍に関係する研究もできない。それで市民権を取得した」 米国の大学関係者と話していると軍の予算に関する話題がチラホラ登場するのですが、昨日の日経記事を見ていても、米国の大学において軍の予算が非常に大きな意味を持っていることが垣間見える内容だと思いました。 中村修二教授の話題に関連して、様々な方々がIT起業について議論しているのですが、ITやインターネットに関連する話の背景としても、莫大な米軍関連予算が存在していることが多い印象です。 シリコンバレーと米軍の予算