今日のWebアプリケーションにおいて、認証システムはほぼ必須の機能であるといっても過言ではありません。今回はWebアプリケーションにおける認証の考え方やしくみ、Sledgeによる実装について解説したいと思います。 もっとも身近な認証の例として、読者のみなさんも会員制のWebサイトなどを利用されたことがあるかと思います。このようなサイトでは個人が認識され、自分専用のデータなどが利用できます。また、有料サイトでは認証されたユーザのサービスプランによって、提供される機能に差がつけられている場合もあります。 Webアプリケーション以外の例として、UNIX系OSのユーザ管理を挙げることができます。UNIX系OSでは、ユーザIDとパスワードを持っている人しかコンピュータの資源を使用することができません。また、使用できたとしても特権ユーザ(root)と他のユーザでは、できることやアクセスできる範囲に差が