美術復習印象派からキュビズムに至る過程において, パースペクティヴがなぜあそこまで強烈に批判されなければならなかったかと言うのは, 日本人にとって理解しがたい事. 実際よくわからなかった. で, 結局は近代以前の美術においてパースペクティヴが単なるイリュージョンの技法としてではなく, 描かれる主題へと視点, および画面の構成要素を注力する為の技法として発達したものだからだと復習をしたのは, 先日の千住氏の本にて. そういう背景があるからこそキリスト教に対するコンプレックスのあったダリなんかもパースを捨てなかった. 印象派から始まる画面の解体, そして写実主義やバルビゾン派などに始まる主題の解体, またニーチェやフッサール等による「真理」や「神」の解体が, すべて産業革命による資本主義の台頭を背景としてあると考えるとやっと一本の線をベースにこのあたりの意識が理解できるように思える. (ホント