熱伝導率が大きいなど優れた特性を持つ半導体素材の窒化ガリウムで、赤色の発光ダイオード(LED)=写真=を作ることに世界で初めて成功したと藤原康文・大阪大教授らが30日発表した。 光の三原色のうち、青と緑のLEDは窒化ガリウムでの製造が実用化され、携帯電話などに使われているが、赤は作れず別の材料が使われる。 藤原教授らは、電流で赤く光る金属「ユウロピウム」を独自の技術で窒化ガリウムに添加し、LEDを製作。乾電池2個分の電圧をかけると、室内光の下でも肉眼で分かるくらいに光った。 藤原教授は「3色を同じ基板上に乗せられれば、現在のLEDより画素面積が1000分の1程度になり、小型で超高画質な画面が実現できる」と話す。