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読みたい本に関するlinomahinaのブックマーク (20)

  • 「真理が我らを自由にする」 - プール雨

    2022 年 2 月 13 日の東京新聞朝刊「新聞を編む」を切り抜いて取っておくことにしました。 石原慎太郎元東京都知事の訃報に 読者から批判がありました。 #差別発言 を「 #石原節」と報じていいのかと。 編集局幹部による日曜日朝刊5面の「新聞を編む」。13日は順番を変更し編集局長が 「言葉の作用 責任を痛感」 読者の指摘通りです。石原氏の差別発言を考える特集を後日掲載します。 pic.twitter.com/8581qKiBC9 — 東京新聞ノコト (@choukanne) 2022年2月13日 石原慎太郎が亡くなった後の新聞各紙に踊った「石原節」の文字については、恐ろしいとも無神経だとも思いました。差別発言をそのように、独特な言い回しや表現の問題として矮小化する姿勢を感じたからです。 これでは、新聞というメディアはこの社会の差別構造を維持・推進する側に立ちつづけ、ファシズムの一翼をに

    「真理が我らを自由にする」 - プール雨
  • それぞれの中の少年を呼び起こす『小学五年生』重松清著 - あとは野となれ山となれ

    「それぞれの中の少年を呼び起こす」と書いたが、世の中には、この人は自分が子供だったことなど絶対にきれいさっぱり忘れているな、と思わせる人もいる。そういう人には、きっとさすがの重松氏のこの名作も響かないだろう(永田町あたりにはザクザクいそうな気がする)。 266ページのに17編の短編が収められているので、一つ一つは非常に短い作品なのだけれど、どれも心に深く響き、確かな手ごたえがある。ユーモラスなものもあるが、胸を締め付けられ、思わず涙してしまうものも少なくない。重松さんは、今も繊細でみずみずしい少年の心を持ち続けている方なのだなという思いを深くする。 タイトル通り、17編すべて主人公は小学五年生の少年である。この年ごろは、周りの女の子が急激に大人っぽくなっていき、男子の中にも大人の世界の半端な知識を持ち込むちょっとませた子が出始めたりして、心がざわざわする時期だろう。そんな年ごろの少年たち

    それぞれの中の少年を呼び起こす『小学五年生』重松清著 - あとは野となれ山となれ
  • 名作になりそうだった『月への梯子』樋口有介著 - あとは野となれ山となれ

    6室のアパート「幸福荘」の大家福田幸男は、40歳であるが、小学校の低学年くらいの学力しかない。近所で総菜屋を営む幼馴染の京子とその母親だけは昔ながらの「サッちゃん」と呼ぶが、その他の人々には「ボクさん」と呼ばれている。 幸福荘は20年ほど前に幸男の母親が息子の将来のためにと自宅を改装して始めたもので、母親の細やかな準備と開業当初から住む店子や京子たちの支えもあって、今は一人暮らしとなったボクさんも、なんとか経済的にも自立して穏やかな暮らしをしている。 草花を愛し、ペンキ塗りや水回りなどアパートの修繕などの仕事も、時間は少々かかりながらも器用にこなすボクさんは、面倒見の良い大家だと、店子たちとの関係も良好だ。 そんな幸福荘で、ある日殺人事件が起きる。梯子に登って外壁のペンキ塗りをしていたボクさんは、2階の5号室の住人である蓉子が、胸に包丁を突きたてられて死んでいる姿を目にしたショックで梯子か

    名作になりそうだった『月への梯子』樋口有介著 - あとは野となれ山となれ
  • 最も惹かれた人『光の指で触れよ』再び・・・ - あとは野となれ山となれ

    昨日あれだけ書いたのに、実は最も心惹かれた人物に触れていなかった。ユニコーニアの近くで、コミュニティには属さず一人で自給自足に近い暮らしをしているトーマスという人だ。 ある日、アユミはキノコとその友達であるオリヴィアを連れてユニコーニアの近くを散歩していて、庭なのか畑なのか判然としない雑然とした場所に出合う。男が一人働いており、アユミを認めると、手伝ってくれないかと声をかけてきた。こうして知り合ったのがトーマスである。 ここは畑なの?と聞くアユミにトーマスは言う。 「きみはこの混乱が畑かと疑ったね」 「畑というのは広くて、平らで、同じ種類の作物が秩序正しくどこまでも植えられたところだと思っている」 「ぼくはまず自分がべる分だけ作ろうと思っている。いろいろなものを少しずつ。それも作物どうしが助け合うように工夫して。工場で作る肥料を使わず、機械を使わず、なるべくお金と無縁に、ここだけで料を

    最も惹かれた人『光の指で触れよ』再び・・・ - あとは野となれ山となれ
  • 求めていたものに出合った『光の指で触れよ』池澤夏樹著 - あとは野となれ山となれ

    ああ、私はこれを求めていたのだ!と思った。漠然と指向していたものが、はっきりと形をとってこの物語の中にあった。何十年か若い日に読んだら、きっと生き方を左右されたことだろう。 物語の中心となるのは「ぼく」の友人の天野家。大きな会社で、風力発電の風車を設計する夫林太郎とアユミ。そして息子の森介と娘のキノコ(名は可南子)。仲のいい家族だった。 それなのに、ある時夫林太郎は仕事仲間の部下の女性と恋に落ちる。まさに、落ちたのだ。神のいたずらとしか思えない悪天候にさえ遭わなければ、家族を愛している林太郎は踏みとどまったのだろうけれど。 嘘の下手な夫の恋はやがての知るところとなり、アユミは幼い娘キノコを連れて家を出てしまう。その時息子はすでに全寮制の高等学校に行っていた。 キノコを連れたアユミはオランダにいる友人を頼り、やがてその友人を通してフランスにあるエコドルプというコミュニティを知る。宿泊

    求めていたものに出合った『光の指で触れよ』池澤夏樹著 - あとは野となれ山となれ
  • きちんと足元を見て生活するのが大事だなと思いました。 - 超メモ帳(Web式)@復活

    きちんと足元を見て生活するのが大事だなと思いました。 あわせてよみたい きちんと足元を見て生活するのが大事だなと思いました。 年末だねぇ。僕は那覇近辺で働いているんだけど、毎年これぐらいの時期になると那覇バスターミナル近辺はイルミネーションで飾られているんだよね。夜にそこを走るときは年末だなーという気分で通過している。 どうやら今年から正社員にもなれたので、12月にはボーナスが貰えるようである。やったぜ。でも、そこまで贅沢しようとは思わんけどな。できればMacBook Proを購入したいと思っているのだけど、これは家の掃除がきちんと終わって作業用の書斎ができたあとで適当にローンでも組んで購入しようと思う。 Macbookに関しては普通に仕事で必要だから必要経費としてさっさと購入しても良いかもしれんけどな。僕のメインの仕事ってアプリ開発者なので、家でなにかアプリを個人開発したいだとか技術の勉

    きちんと足元を見て生活するのが大事だなと思いました。 - 超メモ帳(Web式)@復活
    linomahina
    linomahina 2021/12/10
     慢、つつしみ。
  • 絵本「焚書(ふんしょ)」 鴻池朋子著 - ururundoの雑記帳

    「焚書 World of Wonder」鴻池朋子著 図書館で借りた  絵と文の。 絵というには 読むのに多分のエネルギーがいる。 優れた筆致の鉛筆画 簡潔な文章 ページをめくった瞬間から うねるような想像力で 私を地球の誕生に引き摺り込む。 開かれたページには 精緻で 緻密に描かれた 蝶々 青虫 ミミズ トンボ 蜂 野の花等 輝く光を浴びている。 地球の誕生を 濃密な表現で40数ページ。 「いままで多くのこどもが を開いてきた こどもは年とって 老齢の哲学者となる。 でも想像力は 年をとることは できない なぜなら 時を持っていないから」と。 現代美術家の描くこの「絵」は モダンアートをじっと視つめるように 何回も読んでみなければ。

    絵本「焚書(ふんしょ)」 鴻池朋子著 - ururundoの雑記帳
  • 絵本「みみお」 鴻池朋子著 - ururundoの雑記帳

    「みみお」 鴻池朋子著 丸くて もふもふ 目も 鼻も 口もない 見た事もない 生き物「みみお」 深い森の中 春に生まれたみみお。 櫟のふかふかの枯葉の上 スノードロップの花の下で。 四季を通じて 森を旅し 冬に巡り会うまでを 鉛筆で精密に描かれ 簡潔な文で書かれた 美しく 深い絵だ。 夏が過ぎ 秋が訪れる。 そして ある朝 秋から冬の白い世界へ。 雪に覆われた 川辺 石 杉の枝。 森の四季の神秘さ みみおの成長を 作者は鉛筆画と文で優しく 時にはダイナミックに描く。 自然をじっと見つめ それを紙に描く。 その筆力を強く感じるだ。 ururundo.hatenablog.com

    絵本「みみお」 鴻池朋子著 - ururundoの雑記帳
  • ほのぼのじんわり『愛しの座敷わらし』荻原浩著 - あとは野となれ山となれ

    品メーカーに勤める高橋晃一は、突然地方への転勤を言い渡される。どうやら出世競争から外れたらしい。家庭を犠牲にして頑張ってきたのにとむなしくなり、これからはもっと人生を楽しんで生きようと一念発起、家族を説き伏せて、いや説き伏せ切れていないが、会社があっせんしてくれたマンションを断り、築100年を超える古民家住まいを選択する。 の史子は東京生まれの東京育ち、クモの巣にも大騒ぎするほどで田舎暮らしには及び腰。中学生の長女梓美は、なぜか近頃級友たちから距離を置かれているので、転校で心機一転できることに一縷の望みを抱くが、新しい環境にうまくとけ込むことができるか不安だ。4年生の智也は、小児喘息が治まりかけてきた、ちょっと引っ込み思案な少年。そして、晃一の母の澄代は夫を亡くしてから、住み慣れた長野を離れて息子たちとのマンション暮らしとなり、史子たちには認知症を心配されているが、実は高齢者うつになり

    ほのぼのじんわり『愛しの座敷わらし』荻原浩著 - あとは野となれ山となれ
  • 絵本「いぬとふるさと」 絵・文 鈴木邦弘 - ururundoの雑記帳

    「いぬとふるさと」 絵・文 鈴木邦弘 2011年3月11日 東日大震災が発生した。 福島第一原発は 津波により 制御不能に陥った。 そして 3月19日。 帰還困難区域に指定された 双葉町の住民1000人以上が さいたまスーパーアリーナへ一時避難した。 それから数ヶ月後 著者の鈴木邦弘さんは 動物愛護センターで 1匹の柴犬を引き取った。 さいたまスーパーアリーナ迄一緒に飼い主と来たが 飼い続けることが出来なくなった双葉の人が 泣く泣く手放したと鈴木さんは推測した。 その柴犬「わたし」と著者「おじさん」 震災から4年後の2015年に 二人は被災地双葉町へと足を運んだ。 おじさんと一緒に 一路福島へ。 双葉町細谷海岸 北に見える中間貯蔵施設エリア。 事故前は 沢山の魚が釣れた。 双葉町新山 特定復興再生拠点区域。 東京五輪に間に合わせるかのように解体が進む。 「解体」が復興と呼ばれる 不思

    絵本「いぬとふるさと」 絵・文 鈴木邦弘 - ururundoの雑記帳
  • 三田完『俳風三麗花』から横道にそれてます - Garadanikki

    今、つらつらと読み出しているがこの一冊 読書の先輩-よんばばさんが書評をお書きになっていらしたのを見て、 『草の花』の前作『俳風三麗花』を借りてきました。 hikikomoriobaba.hatenadiary.com このは、俳句会に集う三人の女性を通して昭和初期のようすが描かれています。 読みたくなった理由は、よんばばさんの下の文章に引き付けられたから。 「実際の歴史上のできごとや、川島芳子・甘粕正彦などの実在の人物と交流しながら話は進む。 のどかな中に、しだいにきな臭さが漂い、やがて激動の時を経て敗戦へ・・・。 その合間に俳句を挟み、句会の様子が描かれる。 特段俳句好きでなくても、興味深く楽しめる。」 俳句のことは、あまり知りません。 「プレバト」でおっちゃん ( 梅沢富美男 ) や東さん ( 東国原英夫 ) が作った句を、 夏井いつき先生が添削する、あの軽妙なやりとりを愉しむく

    三田完『俳風三麗花』から横道にそれてます - Garadanikki
    linomahina
    linomahina 2021/08/07
    メモ。コロナが落ち着いたら行ってみたい場所が都内にもたくさんあって、、楽しみなり(^^)
  • 平凡な人生を紡ぐ静かな物語の魅力『光の犬』松家仁之著 - あとは野となれ山となれ

    北海道東部の枝留(この地名は架空らしい)に暮らす添島家の、三代にわたる人々の物語。特別な人物も登場しないし、ドラマチックな出来事も起こらない。薄荷の会社の役員の祖父、その連れ合いで助産師として忙しく生きた祖母、その夫婦の一男三女の子供たち。 三人の娘のうち、長女は堅実で働く女性として実績を積み、日常生活能力に少し欠けるような二女は結婚するがすぐに破綻し、出戻ってからはさらにの傾向も加わる。三女は派手で自己中心的で、地味な兄嫁を軽んじるようすが見える。舅姑と三人の小姑とともに暮らす長男の嫁は、それでもこの小姑もいずれ家を出ていくのだと思って耐えるが、結局三人とも生家で年老いていく。 兄妹のうちただ一人家庭を持った長男には、長女歩と長男始が生まれる。長い一族三代百年の物語は、この始が「消失点」を背負っているという一文で始まり、「始は眠りにおちていった」という一文で終わる。終始一貫、統制のとれ

    平凡な人生を紡ぐ静かな物語の魅力『光の犬』松家仁之著 - あとは野となれ山となれ
  • 【小説感想】夏の庭 The Friends(著:湯本香樹実) - 優しさ12mg

  • 写真集(3)「メメント・モリ」 藤原新也 - ururundoの雑記帳

    1990年新装版 藤原新也ホリックにかかった時がある。 旅の写真エッセイ、小説、写真集と次から次へと読み継いだ。 しかし、アイルランドを題材にしたあたりからぴったりと読まなくなった。 私が飽きたのではなく、作者自身が同じ仕事の繰り返しに飽きたのではないか。 そんな空気は読者に通じると思う。 藤原新也の写真は見て楽しいというより深く考えさせられる、写真の裏にある意味を汲み取るという、面倒くさい写真だ。 だから、忘れない。 ご紹介する写真は、そんな面倒なものより暖かい空気感のあるものを6点。 _____________ 写真集の写真を撮りました。 チベット 韓国 井戸のポンプのそばに犬がいるのが見えますか? 日 チベット 少年僧が山の中の僧院への道を歩く。 チベット 日 ____________ パソコンのアップデート後、不具合が続いています。 2、3日の内に初期化してみるつもりです。 上

    写真集(3)「メメント・モリ」 藤原新也 - ururundoの雑記帳
  • 「少年の港」 藤原新也著 - ururundoの雑記帳

    若き藤原新也が 好奇心と感動で 書き綴った 「印度放浪」「西藏放浪」「全東洋街道」 インド チベット ユーラシアを たった一つのカメラで 大きな空や岩山 その地に暮らす人達 喧騒を撮った。 放浪三部作(私が勝手にそうよぶ)の後 アメリカ アイルランド 東京 富士山等の 写真集 紀行文などを書いたが それらは精細に欠け 先生から出された宿題を 淡々と片付けた感があった。 そして 50になる前 生まれ故郷 門司が舞台の 「少年の海」を刊行した。 表紙の写真の後ろ姿の男の子は 藤原新也の5歳の頃を彷彿とさせるに充分だ。 戦後の混沌とした時代に 厳しい人生を背負った人達が集う 父が営む旅館で育った。 門司を写真に撮りながら 人生の大半を東京で生きた藤原新也は 自分のアイデンティティーは 嬉しくも 悲しくも門司なのだと気づくのだ。 高台から見下ろした関門海峡 寂れた街並み 崩れた家 老人 子供 その

    「少年の港」 藤原新也著 - ururundoの雑記帳
    linomahina
    linomahina 2021/04/16
    先日書棚を整理して朝日文庫の「印度放浪」「西蔵放浪」を見つけ、再読したいと思っていたところにこの記事 で、シンクロに嬉しくなりました。藤原竜也さんの他の本を知らなかったので読んでみたい!
  • 古老がつづる~ - Garadanikki

    「古老がつづる~」シリーズが全巻揃いました。 このは、台東区教育委員会が、浅草や上野など台東区で生まれ育った長老の方々から昔の様子を聞き書きして編集されたものです。 「ああ、おばあちゃんの話を、もっと聞いておくんだったな」と思ったことはありませんか? まさにそれ。 孫やひ孫の代わりに、おじいちゃんおばあちゃんの話を聞いてくだすって、それを沢山集めて一冊にまとめられた。 宝物のようななのです。 ただの昔話じゃない。 関東大震災を初めてとした災害の生の体験談、祭りや日常の様子が生き生きと伝わってくるだけでなく、もうなくなってしまったお店を知るのにも貴重な資料になります。 「古老がつづる」を知ったのは、今から2年前。 小島政二郎さんの「いしん坊」を読んでいたら、小島さんと芥川龍之介さんの気に入りの店として「広小路のトキワシルコ」という名店が出てきましてどんなお店なのか興味を持ったわけです。

    古老がつづる~ - Garadanikki
    linomahina
    linomahina 2021/04/04
    これは垂涎ものだわ。
  • 小川洋子『ミーナの行進』 - Garadanikki

    小川洋子『ミーナの行進』を読了。 小川さんのはこれが初めてです。 最初のをこれにしたのは、タイトルに魅かれたからでした。 ミーナの行進って何だろう、行進、何だかワクワクするイメージでした。 その行進って、、、、 これがまたユニークなものなんですよ、想像するだけで顔がにんまりしてしまう風景なのです。 ふふ。 あらすじ・登場人物の紹介 12歳の朋子は1972年の春から一年間、伯母の家で暮らすことになった。 癌で他界した父代わりに洋裁で身をたてていた母が、 キャリアアップの為、一年間東京の洋裁学校に通うことになったからだった。 朋子が預けられた家は、芦屋の高台にある大きなお屋敷だった。 朋子の伯母が結婚したのは飲料メーカーの社長さんで、お屋敷はその伯父の父親が、ラジウム入りの清涼飲料水「フレッシー」の販売で成功を収めたことによって建てられたものだった。 1500坪の敷地面積を有するスパニッシ

    小川洋子『ミーナの行進』 - Garadanikki
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    linomahina 2021/03/28
    チェック!
  • 【読書感想】『草花たちの静かな誓い』本当に静かな物語だった - りとブログ

    今日は読後に余韻で頭ぐるぐるになってしまった小説の話をしよーと思います。 宮輝さん著の『草花たちの静かな誓い』というお話です。 草花たちの静かな誓い (集英社文庫) 作者:宮 輝 発売日: 2020/01/17 メディア: 文庫 「なんかフランス映画みたいだな」って思った 完全に独断と偏見なのですが、ここでぼくのいう「フランス映画」って、ハリウッドとかに比べるとアクションが少なく、どこか物静かで、でも美しい景色が続いて、ホロリとしたりハッとするような気づきがあったり…って感じです。 眠い時に見ると寝ちゃいそうな。 また詩や抽象画を読み解くように自分から作品に触れに行かないと「訳わからん」になりそうな、そーいう物語でした。 それが読後の余韻に続いてるんでしょうねきっと。 以下、あらすじ紹介程度のネタバレありますんでお気をつけくださいね。 主人公の「弦矢」くんは、子どもの頃から実の両親より

    【読書感想】『草花たちの静かな誓い』本当に静かな物語だった - りとブログ
    linomahina
    linomahina 2021/02/04
     読みたい!
  • 奥田英朗 箸『罪の轍』 - Garadanikki

    積読・併読に囲まれる中、 MOURI から「面白いから読んでみないか?」と勧められた一冊を読み始めました。 奥田英朗 著『罪の轍(わだち)』 「面白いから読んでみない?」と私が薦めるで、彼の琴線に触れるものは少ないが、 彼の推薦の殆どが興味深く私の心の響きます。 ちょっと癪に障る。 それは私が、烏(からす)のキョーちゃんのごと雑だからなのか。 いやいや、私のストライクゾークがうんと大きい、、、ということにしておきましょ。 件の小説、一気に読んでしまいました。 そのスリリングなことといったら、大したものです。 物語の舞台は、東京オリンピック ( 昭和39年 ) 一年前の東京です。 昭和の高度成長期の浮足立った東京のさまが生き生きと伝わってくる話でした。 昭和39年といえば私はまだ6歳の子供で、小説の風景や状況は、記憶の後付けのようなものでしょう。 けれども、多くの思い出が綺羅星の様

    奥田英朗 箸『罪の轍』 - Garadanikki
  • 『「空気」を読んでも従わない:生き苦しさからラクになる』を読みました - ぐわぐわ団

    屋さんで見つけて思わず手に取りました。中学生、高校生向けに出版されている岩波ジュニア新書、大人が読んでも十分過ぎるほど面白いのです。 中学生、高校生向けに書かれているので、ものすごくわかりやすく書かれています。 の内容ですが、人から何かを頼まれたときに断りにくかったり、周りの人に気を使って自分のしたいことができなかったり、先輩に従わないといけなかったり、LINEやメールのやりとりをいつ切ったらいいのかわからなかったり、特に若い人にとってはやったらめったら生き苦しい世の中ですが、その生き苦しさのヒミツを解き明かして、ラクになるための方法が書かれています。 まず、「世間」と「社会」という2種類の世界の違いを理解するところから始まります。「世間」と「社会」は似ているようで全然違うものです。世間体を気にして……という言い回しはちょこちょこ耳にしますが、社会体なんて言葉は聞いたことがありません。

    『「空気」を読んでも従わない:生き苦しさからラクになる』を読みました - ぐわぐわ団
    linomahina
    linomahina 2019/05/04
    メモメモ。
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