19歳11カ月7日で大会を制した笹生は史上最年少優勝。笹生の素晴らしい「勝利」は疑うべくもない。ただ、今回はその陰に隠れる形になった畑岡の「敗北」について紙幅を割きたい。 6月6日。全米女子オープン最終日の終盤、畑岡には勢いがあった。首位から6打差の6位で最終日を迎えた彼女は、終盤に猛追をかけ、ついには首位を捉えて後続組のホールアウトを待った。 一方、首位と1打差で最終日を迎えた笹生は、序盤から2連続ダブルボギーを喫して大きく後退したが、終盤の連続バーディーで巻き返し、畑岡と並んだ。 そして2人はサドンデス・プレーオフへ突入。3ホール目でバーディーパットを沈めた笹生の勝利が決まった。 ジャンボ尾崎「素晴らしい2位であった」 畑岡は敗北を喫しても、メディアの取材にきっちり答える優等生だった。そして、心から勝者を讃えるグッドルーザーでもあった。 「優花ちゃんとはジュニア時代から同じフィールドで