<漫画「青に、ふれる。」でアザのある主人公たちを描く際、鈴木さんは自身の経験を振り返りました。「アザがあるのに明るいね」と言われてモヤッとした過去も、改めて思い起こしてみると、その言葉の背景には社会の雰囲気やその人の置かれた環境が関係していたのではないかと、一歩引いて考えたといいます。> 雁屋さん:過去を振り返ると、当時その瞬間には「防衛反射」的にあまり考えないようにしていたことでも、「あの言葉が嫌だったな」など改めて気づくと思います。傷つくことも多いのではないかと思いますが、つらくはないのでしょうか? 鈴木さん:とてもつらかったですね。でもだからこそ、今は「過去こそ変えられる」と思っているんです。 あのとき本当はモヤモヤしていたな、傷ついていたなと、改めて思うことはあるのですが、漫画でキャラクターに同じことが起こったとき、違う捉え方ができるんですよ。周りの人がどんな感情でその行動に出たの