トヨタ、韓国鋼材を採用へ 国産車分、コスト抑制図る2009年1月11日3時3分印刷ソーシャルブックマーク トヨタ自動車は今春、国内で生産する自動車に、韓国鉄鋼大手ポスコの鋼材を初めて採用する方針を固めた。海外メーカーに門戸を開く。鋼材価格の高騰は、トヨタが09年3月期、1500億円の営業赤字に転落する見通しとなった一因。トヨタは北米でもポスコの割安な鋼材の採用を検討中で、世界的な調達価格交渉を優位に進めたい考えだ。 採用する鋼材は、ボディー用の外板ではなく、車体の内側に使う内板。国内大手からも購入するが、一部をポスコに置き換える。すでに試験して品質を確認済みで、性能上問題ないと判断した。ポスコの鋼材は国内大手よりも数%安いという。 トヨタはこれまで、タイ工場で生産する新興国向け戦略車では、ポスコの鋼材を採用してきた。ポスコは自動車用鋼材の加工生産工場をメキシコに建設中で、09年中に完成する