交流型ゲームサイト「モバゲータウン」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA、東京都渋谷区)が、ゲーム制作各社に対し、競合するグリー(同港区)のサイトにゲームを提供しないよう強要した疑いがあるとして、公正取引委員会は8日、独占禁止法違反(拘束条件付き取引)の疑いでDeNAと関係先を立ち入り検査した。 DeNAとグリーは、基本的には無料で遊べる携帯電話向けのゲームで人気を集めている。両社はインターネット上の交流サイト(SNS)で、会員同士が遊べるオンラインゲームを提供。「ソーシャルゲーム」と呼ばれ、市場が急拡大しており、激しいシェア争いを繰り広げている。 関係者によると、DeNAは今年夏ごろ、モバゲータウンにゲームを提供している制作各社に対し、同じゲームをグリーのサイトには出さないよう求め、各社を不当に拘束した疑いがもたれている。