3月11日に発生した、東北関東大震災から2週間。地震だけではなく、それによって引き起こされた津波のために死者・行方不明者は2万人以上、原子力発電所の事故の影響で経済活動も停滞しつつある。一部のテレビ広告などがいまだ自粛を続ける中、「娯楽は控えよう」という雰囲気も漂っている。 しかしそんな中、「映画を提供することこそが自らのやるべきこと」とあえて宣言したアニメ制作会社がある。それは『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』など数々のヒット作品を生み出してきたスタジオジブリである。7月16日公開の最新作『コクリコ坂から』の主題歌『さよならの夏』の発表の席で、宮崎駿氏や鈴木敏夫プロデューサーらが作品や震災の影響などについて語った内容を詳しくご紹介する。 左から宮崎吾郎氏、武部聡志氏、坂田晃一氏、手嶌葵氏、万里村ゆき子氏、宮崎駿氏。宮崎駿氏は『コクリコ坂から』では企画・脚本なのだが、写真撮影の時にはなぜか