Vivliostyleは出力にChromiumを使用する都合上、色の指定方法は現状RGBに限られており、CMYKで直接指定することはできません。press-readyやInDesignで変換することはできても、特定の版のみを使用するデータの作成は困難です。『Web技術で「本」が作れるCSS組版Vivliostyle入門』では、いくつかのRGB値がInDesignでキリのよいCMYK値に変換されることを利用して2色刷りのPDFを作成する試みが紹介されています1。 考えてみると、図版を除けば本文フォーマットデザイン自体にはそれほど多くの色を使用していないように見えます。色数がRGBの256^3色より十分少ないなら、素朴な発想として、「このRGB値は後処理でこのCMYK値に置き換える」というルールをあらかじめ決めておけば実質的なCMYK色指定ができそうです。 使用するCMYK値の一覧を渡すと、C