現代という時代の気質 (晶文選書) 作者: エリック・ホッファー,柄谷行人出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2002/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 26回この商品を含むブログ (11件) を見る またもやエリック・ホッファー『現代という時代の気質』からの抜書き。 第1章「未成年の時代」から。 (前略)とくに二十世紀にはほとんど全世界的な規模で少年化の現象がみられる。共産主義、ファシズム、人種的偏見(クー・クラックス・クラン団)、その他世界の低開発地域で現在勃発している大衆運動の少年的性格は誰にでもすぐわかるだろう。新興国あるいは復興国の指導者はほとんどすべてがその性格形成にきわだって少年的な要素をもっている。(pp.16-17) (前略)少年性というのは年齢の問題というよりもむしろ精神の状態ではないだろうか。ティーンエイジャーはどの年齢層にもいるのではないだろうか。一五