南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! この企画、ドンピシャだ。いい仕事だなあ……。 前回紹介した小林まこと×長谷川伸の股旅物も、「いいプロジェクトだ」とウットリしたもんだけど、こうしたコラボレーションもので取り上げるべき作品が、もうひとつある。 丸尾末広による猟奇小説のコミック化がそれで、2008年の『パノラマ島綺譚』(江戸川乱歩原作 エンターブレイン)で、第13回手塚治虫文化賞新生賞を受賞したのをきっかけに、歴史的傑作小説のコミック化を手がけ、マンガ業界を賑わせている。 それにしても、キャリア30年を超すマンガ界の魔神・丸尾末広に「新生賞」とはなんなのだろうと思ったけれど、「斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者に送られる」賞なのだそうな。 丸尾末広といえば、マンガ作品