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ブックマーク / www.sakuranbo.co.jp (4)

  • 巨星と魔神が生み出す極上の悪夢『瓶詰の地獄』 深町秋生のコミックストリート

    南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! この企画、ドンピシャだ。いい仕事だなあ……。  前回紹介した小林まこと×長谷川伸の股旅物も、「いいプロジェクトだ」とウットリしたもんだけど、こうしたコラボレーションもので取り上げるべき作品が、もうひとつある。  丸尾末広による猟奇小説のコミック化がそれで、2008年の『パノラマ島綺譚』(江戸川乱歩原作 エンターブレイン)で、第13回手塚治虫文化賞新生賞を受賞したのをきっかけに、歴史的傑作小説のコミック化を手がけ、マンガ業界を賑わせている。  それにしても、キャリア30年を超すマンガ界の魔神・丸尾末広に「新生賞」とはなんなのだろうと思ったけれど、「斬新な表現、画期的なテーマなど清新な才能の作者に送られる」賞なのだそうな。  丸尾末広といえば、マンガ作品

  • その人の素顔|穂村弘( 歌人) ×池上冬樹( 文芸評論家) 対談 「人は日常生活を送るうえで言葉のカテゴリーを固めてしまう。短歌を作るときは言葉の壁を越えるようにしている」

    穂村弘( 歌人) ×池上冬樹( 文芸評論家) 対談 「人は日常生活を送るうえで言葉のカテゴリーを固めてしまう。短歌を作るときは言葉の壁を越えるようにしている」 第29回は歌人でエッセイストの穂村弘さん(聞き手は文芸評論家の池上冬樹さん)。短歌と俳句とエッセイの特性と違い、それらと小説に通じるものについて語っていただきました。 ◆斬新すぎたデビュー/短歌の特殊性/視覚的なイメージ ――エッセイは昔からお書きになっていたんですか。 穂村 いえ、書いていませんでした。 ――最初は短歌で始められましたよね。そもそも短歌を始められたのは、何か理由があったんですか。 穂村 大学生のときに何かやってみたいなと思って、それで、何でしょうね、定型のあるもののほうがやりやすいような気がして。 ――俳句はやらなかったんですか。ずっと短歌で? 穂村 俳句じゃなかったですね。短歌もあまり知らなかったし、読んでいたの

    lotus3000
    lotus3000 2012/04/25
  • 純情というきな臭さ。目が離せない「日本をゆっくり走ってみたよ」 深町秋生のコミックストリート

    南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! 『タクシードライバー』という映画作品がある。私がもっとも愛している問答無用の名作だ。  ロバート・デ・ニーロ演じるベトナム帰還兵の若者トラヴィスが、タクシードライバーの職を得て、荒れたニューヨークの街を流しているうちに、売春や麻薬密売や強盗などの犯罪に腹を立て、やがて知り合った少女娼婦を助けるために、彼女を働かせている悪いヒモやマフィアに挑みかかるという話。  そう書くと、なにやらかっこいい正義漢の物語のように思えるが、全然そうではない。さっそうとストリートを歩く黒人や、オシャレで都会的なユダヤ系、嘘くさい政治家、あっけらかんと身体を売る女たち。60~70年代の急激な時代の変化についていけない純朴な田舎者が、ひとりぼっちの怒りをどんどん勝手に溜めこみ

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    lotus3000 2011/09/13
  • 生命のスーパーエリート「百姓貴族」 深町秋生のコミックストリート

    南陽市在住、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト! あー、つまりあれか、農業体験モノかと、それほど期待もせずにレジへと持っていった。荒川弘の『百姓貴族』(新書館)である。作者があの荒川弘だからかろうじて手にとったという感じ。  成功を収めた実業家や俳優さんなどが、エコな農業にチャレンジするという例が昔からよくある。しかし正直なところ農業や自然を相手にした体験記やエッセイが私は大変苦手だ。その手のジャンルといえばおおむね説教くさく、黄門さまの印籠のように「この大自然が目に入らぬか」と上から物申すかのような態度が露骨ににじみでるケースがやたら多いからだ。「ちょっと自然に触れたからって、なにを偉そうに」などと、ひねくれものの私などは反感を抱くときさえある。人気マンガ家が農業にトライするという内容なのかなと勝

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    lotus3000 2010/08/17
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