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ブックマーク / kazu-yamamoto.hatenablog.jp (11)

  • HTTP/2から見えるTLS事情 - あどけない話

    これは HTTP/2 アドベントカレンダー19日目の記事です。 この記事はたくさんの資料を読んだ上で書きましたが、間違いとか勘違いとかがあるかもしれません。もしあれば、指摘していただけると幸いです。 実質的に必須となったTLS HTTP/2は、HTTP/1.1と同じく、暗号化なし/ありのポートとして、80と443を使います。そのため、通信開始時にHTTP/1.1とHTTP/2をネゴシエーションするための仕組みが、HTTP/2で定められています。 このように仕様としては暗号化なしのHTTP/2が定義されていますが、Firefox や Chrome が TLS を要求するために、実質的は暗号化ありが必須となっています。これは、米国の監視プログラムPRISMに代表される広域監視(pervasive surveillance)に対抗するために、IETFがさまざまな通信にプライバシの強化を要求する方

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  • 2011年に Haskell を始める人のために - あどけない話

    適切な一歩を踏み出すか否かは、大きな違いを生みます。この記事では、2011年に Haskell を始める人のために、著者が考える最適な入門方法を示します。 Haskell Platform をインストールする 昔人気のあった Hugs は、もう保守されていません。現在は、GHC の時代です。GHC とライブラリをパッケージ化した Haskell Platform をインストールして下さい。 インタープリタが使いたい場合は、付いてくる ghci を使います。 コンパイラ -- ghc インタプリタ -- ghci スクリプト -- runghc GHC マニュアルの日語訳もあります。 プログラミングHaskell 次に、プログラミングHaskellを読んで関数プログラミングの「こころ」を理解しましょう。 プログラミングHaskell 作者: Graham Hutton,山和彦出版社/メー

    2011年に Haskell を始める人のために - あどけない話
  • Applicativeのススメ - あどけない話

    この記事の目的は、Applicative 信者による Applicative スタイルの布教です。 簡潔に結論を述べると、 foo = do a <- m1 b <- m2 return (f a b) のようなコードを書きたくなったら foo = f <$> m1 <*> m2 と書きましょうということ。 合い言葉は、「do と return をなくせ!」です。 FunctorとMonadの間 Functor を特殊化した型クラスがMonadで、Monadの方が強力です。なぜなら、メソッドが増えるからです。 Functorのメソッドはfmapです。fmapの別名を (<$>) といいます。(この記事では、(<$>) と liftM を同一視します。) そして、Monadのメソッドは、ご存知の通り (>>=) と return です。 FunctorとMonadの間にApplicative

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  • Haskell でのデバッグ - あどけない話

    「純粋関数型言語はデバッグしにくい。だって純粋な関数で printf デバッグできないから」とつぶやいている人をよく見かけます。これまで放置してきましたが、リツイートが50を超えたので、Haskellでのデバッグについて書きます。 例外処理と同じように、Haskell でのデバッグでは、純粋な関数と IO を分けて考える必要あります。 IO での printf デバッグ IO では、putStrLn や print が使えるから問題ないですよね? foo :: Int -> IO Bool foo i = do x <- あれして i putStrLn $ "x = " ++ show x これして putStrLn "ここも通過" -- それもする y <- それもする print y return y ちなみに、forkIO 起動した軽量スレッドから putStrLn する場合、軽量ス

    Haskell でのデバッグ - あどけない話
  • あどけない話

    In typical UDP programming, unconnected sockets are used both in the client and server sides. sendto() is used to specify a peer address while recvfrom() is utilized to receive a peer address. In the quic library in Haskell, I used connected sockets for performance reasons. If a connected socket is created for a QUIC connection, recv() can receive data from a specific peer. This means that data is

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  • Haskell での例外処理 - あどけない話

    リツイート数が30を超えたので、Haskell での例外処理について説明します。僕が思うに、Haskell での例外処理が分かりにくいのには、2つ理由があります。 ライブラリの混乱 パラダイムの違い 歴史的経緯により、Prelude にも Control.OldException にも Control.Exception にも catch があります。歴史的経緯を説明するのは面倒なので、これだけ覚えて下さい。「Control.Exception だけを使って、それ以外は忘れる」 そもそも純粋関数型で catch とか言われても分からないかもしれません。Haskell では、純粋な関数と IO とでは、例外処理の方法が異なります。命令的な catch などを使うのは IO です。純粋な関数には Maybe か、Either を使います。 純粋な関数 純粋な関数では、原則として例外を投げてはい

    Haskell での例外処理 - あどけない話
  • haskell-mode - あどけない話

    Emacs の haskell-mode は、インデントが変で使う気になれませんでしたが、Haskell mode の indent cycleを読んで、クルクル回せることが分りました。(Mew みたいだ。:) でも僕の好みの位置は、大抵 2 番目です。ソースをぱっと見たところ、カスタマイズできないようなので、advice してみました。劇的に幸せです。 (defadvice haskell-indent-indentation-info (after haskell-indent-reverse-indentation-info) (when (>= (length ad-return-value) 2) (let ((second (nth 1 ad-return-value))) (setq ad-return-value (cons second (delete second ad

    haskell-mode - あどけない話
  • Haskellの文法(分岐編) - あどけない話

    僕が Haskell を学び始めた頃、Haskell の文法はすんなりとは頭に入ってきませんでした。もともと僕はプログラミング言語の学習能力が低いので、僕だけかもしれませんが、「はじめからこう言ってもらえれば分かったのにぃ」ということを書きます。 はじめの一歩 分岐は case で書きます。以下に Maybe a に対する例を書きます。 case mx of Just x -> ... Nothing -> ... 念のため、Maybe a の定義も見てみましょう。 data Maybe a = Nothing | Just a 列挙されているデータ構成子を case に列挙できることが分かるでしょう。このように、case でマッチできるのは、データ構成子で表現されたパターンになります。 ワイルドカード たとえば、以下のような型を定義したとします。 data Foo = A | B | C

    Haskellの文法(分岐編) - あどけない話
  • 最高のHaskell入門書 - あどけない話

    輪講で「Programming in Haskell」をようやく読み終えました。このは、最高のHaskell入門書といって間違いないでしょう。 Programming in Haskell 作者: Professor Graham Hutton出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2007/01/18メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 67回この商品を含むブログ (22件) を見る 一緒に Haskell のを何か読もうという話が、友達との間で出たとき、最初は「The Craft of Functional Programming」にしようかと思っていました。ただ、出版社の人から「Programming in Haskell」を勧められたことがあったので、二冊を友達に提示したところ、直感で「Programming in Has

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  • プログラミングHaskellの裏舞台 - あどけない話

    中村正三郎さんがプログラミングHaskellの書評を書いてくれましたので、触発されて少し補足します。 訳について 直訳を避け、意訳する 訳は、直訳を避け意訳を心がけました。原文が想像できない自然な日語を目指しています。たとえば、章のはじめには必ずこういう表現があります。 We conclude with ... これを この章を ... で終える と訳すと原文が想像できますし、自分がを書く場合はこんな表現は使わないので不自然です。 この章を ... で締めくくる とすると、少しはよくなりますが、まだ英語に影響されています。というわけで、こういう訳にしました。 この章の締めくくりとして...を説明する カタカナを使わず、和語を使う カタカナで説明した気になっている人は説明が下手だと僕は思っています。これは口頭での説明でも、文章でも同じです。文章を読まずに、訳の質を判断するには、カタカナの

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  • Cocoa Emacsでのフォント設定 - あどけない話

    Cocoa Emacs をそのまま使うと、等幅フォントの設定が使い物になりません。日語文字の幅は、英語文字の倍であるべきです! Web を調べても、みんな困っていることが分かっただけ。そこで自分でハックしてみましたが、到底手に負えないことが分かりました。(フォントEmacs の最も難しい部分です!) という訳で、Cocoa Emacs の Adrian Robert さんにメールしたところ、「フォント周りは半田さん」とのこと。結局、半田さんに質問しました。 そしてついに、Carbon な Emacs 22 でも CocoaEmacs 23 でも、希望通りにフォントを設定することができました。 以下がそうです。僕は、ヒラギノ丸ゴを使っています。 (setq my-font "-*-*-medium-r-normal--14-*-*-*-*-*-fontset-hiramaru")

    Cocoa Emacsでのフォント設定 - あどけない話
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