発症機序として、免疫反応に関する複数の仮説が議論されている 国立国際医療研究センター(NCGM)は5月15日、ナルコレプシーのリスク遺伝子座は、T細胞による自己免疫反応と感染が発症の誘因となることを示唆する結果を発表した。この研究は、NCGM研究所ゲノム医科学プロジェクト(戸山)の徳永勝士プロジェクト長、嶋多美穂子上級研究員、Stanford大学のEmmanuel J.Mignot教授、Hanna M Ollila博士らの研究グループによるもの。研究成果は、「Nature Communications」にオンライン掲載されている。 画像はリリースより (詳細は▼関連リンクからご確認ください) ナルコレプシーは日中の過度の眠気を主な症状とする代表的な過眠症である。ときに情動脱力発作と呼ばれる、急激な情動の変化に伴って筋緊張が脱落する症状を伴い、日常生活に大きな支障を来す。ナルコレプシーは脳の