遙から 価値観やライフスタイルというものが究極に表れるのが、正月の過ごし方だ、と痛感する今年の幕開けだった。 独身で働くスタイルが自分の生き方として確立してからというもの、家族で過ごす正月の光景になじめなくなった。 まず、実家に帰る意味が突然わからなくなった。 「なぜ帰るのか?」と実家に聞いたところで、明確な答えなどない。「正月だから」だ。ではと帰ってみたところで、自分にとっては“幸せな家族の光景”というものの随所のシーンに腹立たしさしばかり覚える。まず“家族”という枠にくくられた途端、女性たちは台所から出なくなり、30代の甥までが目上の女たちに「お雑煮ちょうだい」と用事を言う。 自分より上の世代なら、“世代が違うから”と納得も慰めもできたが、次世代の20代までが女を普通に使う光景と、喜々と黙々と動く女の構図には、違和感しかない。 正月料理に走りまわる女たちと、「やることないから」ゴルフに
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