タグ

ブックマーク / freezing.blog62.fc2.com (2)

  • 坂のある非風景 本棚を晒さない

    棚を見てみたいというトラックバックが詩のサイトの方にきた。心揺々として戸惑ひ易く - 棚を晒す 夢を語るのは裸になることよね、金井美恵子。棚を晒すことは、夜見た夢を語るのとおなじで、裸になるよりも恥ずかしいことだと、その他の人からも聞いたことがある。そういう観点からは、もちろん白昼に、目覚めていて見ている夢のほうがはるかに恥ずかしい。棚は、その、昼間に見ている夢に属する。 私の感性や知性が無防備にも反射されている書架。それどころではない。さらに棚は防御なのだし、防御によってさらにあからさまな弱点をさらけ出す。理論で武装する者は理論が弱点であり、知識で武装する者は知識に弱い。 しかし、書物とは美しい形式である。ただ並べられ、読まれなければ読まれないほど。 あなたといっしょになれば、この棚がわたしのものになるんだって思った、と女は言った。女は、書棚と結ばれようとしていたのか。書棚を

    lsty
    lsty 2008/09/18
    これはまだ書名が読める。
  • 坂のある非風景 帰還者

    ■オルゴールの音色で「ピーターパン」の『右から二番目の星』という曲がながれるのをどこかで聴いた、そんな記憶がよみがえる。そのとき、曲は忘れてもその題名は忘れないだろうと思った、たしかにそう思った。 囲繞地には水没する都市を仮装して、堀をめぐらした。 付き従うものと反逆するものを養成しながら 眠れない都市を仮装して、 あらゆる言語を闇とした。 堀は氷点下の水を湛え、 眠るさかなのかたわらでわたしは眠った。 ■囲繞地というイメージにあるのは、嫌悪や軽蔑のない、そんな心静かな場所といった陳腐なものにすぎなかった。でもそれは他者の不在とか孤独とは正反対のものだった。これはぼくが、文学によって、言葉によってだれかを連れていきたい場所、だれかに見せてあげたい場所としてよく描いたものだと思う。だれを連れて行きたいかって?「いい女」である。 ■「いい女」は、かならずたたかっていた。その敵はたいていくだらな

    lsty
    lsty 2007/03/15
    これは違うような気がする。そういう素振りを含めて嘘というか。→「よろこびの記憶だけを持ち、昨日の悲しみなど覚えてもいない。」
  • 1