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ブックマーク / mametter.hatenablog.com (42)

  • RubyでSlackのボットを書く方法(なるべく自力で) - まめめも

    RubySlackのボットを書くには、slack-ruby-client gemやruboty gemなどを使うのが一般的だと思います。 しかし個人的には、Slackボット程度でgemを使うのは好みでないので、なるべく素のRubyだけで書くようにしています。 その方法をまとめておきます。 Slack appを登録する まず、https://api.slack.com/appsで"Create New App"して、適当に設定をします。 次のYAMLを"App Manifest"に貼ってSave Changesすると一気に設定できます。 display_information: name: Sample Slack App features: bot_user: display_name: Sample Slack App always_online: true oauth_config:

  • 継承はなんでダメ? - まめめも

    「オブジェクト指向の継承を使うな」という主張が広まっているようです。なんでダメになったんでしょうか。 インターネットで見かけた「継承はダメ」という主張をいくつか眺めて、友人と議論しつつ、考えてみました。 「コードが読みにくくなる」 継承があると、メソッド呼び出しが実際にどのメソッド定義を呼び出すのか字面でわからない。 デバッガを使って、親クラスのメソッドに飛んだり、子クラスに飛んだりするのを追いかけないと行けない。 つらい。という主張。 めっちゃわかる。わかるんですが、これは「高度に共通化されたコードは読みにくい」という一般的な側面がかなり大きいような。 たとえば継承の代わりに高階関数を使うと、関数呼び出しがどのクロージャに飛ぶか字面でわからなくなる。 ひどいとコールバック地獄になって何が何やらになります。 継承がことさらにまずい理由を想像すると、すべてのメソッド呼び出しがポリモーフィック

    継承はなんでダメ? - まめめも
  • ブラウザでRubyを動かす夢 - まめめも

    何に使うわけでもないけど、とにかくブラウザで Ruby を動かしたかったんです。 その夢が、ついにかなった気がします。 長年の念願だった Emscripten と xterm.js でブラウザで irb を動かすやつがついに(一応)できたhttps://t.co/ubentOzj7p— Yusuke Endoh (@mametter) 2024年1月27日 振り返ってみると、ここに来るまで 6 年もかかったようです。ちょっと嬉しくなったので経緯を書き残します。 Emscripten で Ruby をビルドする 2018 年、ふと思い立って、Emscripten で Ruby をビルドできるようにしました。 Emscripten は、要するに C/C++ プログラムを JavaScriptWasm に変換してくれるコンパイラです。C で書かれた RubyEmscripten でビ

    ブラウザでRubyを動かす夢 - まめめも
  • Rubyの全バージョンで動くQuine - まめめも

    このプログラムは、Ruby 0.49(1994年リリース)からRuby 3.2.1(今月リリース)まで、現在確認されているすべてのCRubyで動作するQuineです。 eval($s=("t='eval($s=('+d=34.chr;s=3 2.chr+$s*i=8;v=$VERSION||eval('begin;v=V ERSION;rescue;v||RUBY_VERSION;end');f=('?'*8 +'A|'+'?'*20+'G?c'+'?'*15+'A@CXx@~@_`OpGxCxp@~pO xS|O~G?c?q?xC`AP|q?x_|C_xC_xO@H@cG?G?qA|_|_`GCpOxC|H NFccqq@`_|OF@`?q?x_@x_x_`GB`O``O~G?C@qCxCxP@D@|G~C?pO|C? pO|C?AP|A~HNN`ccxC|Q@L@B"+"GpGpc@p

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  • Go言語の不満 - まめめも

    ちょっとバイナリ配布したいツール↓があったので、Go言語と戯れました。 zenn.dev ほぼはじめてGoを使ったので、にわかほど語りたがる法則に従って、Go言語の感想を書きます。 新しい言語にふれたときは、できることには気づきにくく、できないことに気づきやすいので、不満が多めです。主な比較対象はRuby、C言語、JS/TS、Rustあたりです。 よかったところ ひとことで言えば「便利になったC言語」という感じでした。結構低レベルなAPIも揃っていてよかった(デーモン化が素直にできなかったこと以外)。 Rustと比べたらストレスフリーです。思った通りに書くだけでとりあえず動いてくれる。すばらしい。 見た目はあきらかに長くてダサいですが、こだわりを捨てて割り切って書けると言えなくもない。 配布しやすいシングルバイナリが作れるのはやはりよい。今回Goを選んだ理由がこれ。 細かいカプセル化がむず

    Go言語の不満 - まめめも
  • 6x6リバーシの神 - まめめも

    絶対に勝てない6x6リバーシを作りました。あなたは黒番、AIが白番です。 絶対に勝てない6x6リバーシを作りました! ぜひ挑戦してみてくださいhttps://t.co/Ul5n3q9jMp— Yusuke Endoh (@mametter) December 30, 2021 これは何? 6x6の盤面のリバーシは後手必勝 *1 であることが知られています。 このAIは白番(後手)で完璧にプレイします。つまり黒番のあなたは絶対に勝てません。無力感を楽しんでください。 技術的な話 このAIWebAssemblyになっているので、全部あなたのブラウザの上で動いてます。真のサーバーレスです。 AIのソースコードはRustで書きました。わりと堅実なゲーム木探索になってます。UIは普通にTypeScriptとthree.jsで実装しました。 github.com 作った順に説明します。 盤面の表現

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  • アニメ「Sonny Boy」の『難解』プログラムの解説 - まめめも

    『Sonny Boy』というアニメが放送されています。学校が異次元に漂流してしまい、超能力に目覚めた生徒たちがサバイバルしながら、さまざまな奇妙な現象の裏にあるルールを解き明かし、元の世界に変える方法を探す、というストーリーです。ルールが分かったあとで何度も見直したくなります。 anime.shochiku.co.jp さて今回、『Sonny Boy』に、プログラムを寄稿しました。プログラムでおもしろいCGを作ったとかではなく、プログラムの実行の様子そのものが『Sonny Boy』の5話の中で放送されました。 こういうプログラムです。 nankai.rb このプログラムがどういうものだったかを解説します。 どんなプログラム? 実行すると、「難解」という文字がほどけてなくなるアニメーションをします。 起動したらまず、プログラム自身が画面に表示されます。 しばらくしたら「難解」が左から右へほど

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  • IOCCC日本語ネタバレ解説 中間報告 - まめめも

    変態C言語プログラムコンテストであるIOCCCの全作品を日語でネタバレ解説するサイトを書いてます。 mame.github.io 年初にIOCCC 1984の解説から書き始めて、先程IOCCC 2000の解説を公開したところです。 数えてみると、ここまで165作品を解説したようです。どれも面白いものばかりですが、その中でも特におすすめの作品を個人的な好みでピックアップ紹介してみました。 Brian Westleyの作品 初期のIOCCCを支えたwestleyの作品群。多彩で超絶技巧で、とにかくすごいです。絶対に見てほしい!ので、まずは彼の作品だけまとめます。 ネタバレ解説を書き始めたのは、すごさのわりにあまり注目されていない彼の作品を紹介したかったのが動機のひとつです。 IOCCC 1987 Best Layout 線対称なプログラム。実行すると回文が出る。 IOCCC 1988 Bes

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  • WSL2 + subsystemctlの設定メモ - まめめも

    WSL2 + subsystemctlの設定メモ WSL2のおかげでLinuxからWindows移住できました。WSL2はデフォルトでsystemdが動いていないので、genieを使うのが定番ですが、自分はsubsystemctlを使っています。subsystemctlの設定方法はあまり見かけないので、メモを残しておきます。 インストール コンパイルからインストールまでのコマンドを一気に書きます。 sudo apt-get install cargo systemd-container binfmt-support git clone https://github.com/sorah/subsystemctl.git cd subsystemctl cargo build --release sudo install -m6755 -oroot -groot ./target/relea

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  • IOCCC ネタバレ解説はじめました & IOCCC 2020 に入賞したよ - まめめも

    IOCCC の全作品のネタバレ解説を目指すサイトを作りました。 mame.github.io いまのところ、最初の 4 年分まで書いてます(IOCCC 1984 ~ IOCCC 1987)。週ペースで書き足していくつもりなのでご笑覧ください。 IOCCC は、「現存する世界最古のプログラミングコンテスト」と言われることもあります。つまり、現在も開催されているということです。今年の正月に、昨年の IOCCC 2020 の入賞作品が公開されました。自分のプログラムが 3 つ入賞したので、デモ動画と簡単な紹介を書いておきます。 endoh1 - Most explosive www.youtube.com 端末でのマインスイーパーですが、推論でわかるようなところは大体勝手に進めてくれます。 そういうダルくてミスしやすい作業はコンピュータにやらせて、マインスイーパーの質(勘で適当に開くところ)に

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  • Rubyと型についてのポエム - まめめも

    zenn.dev matz はじめコミッターの型に対する姿勢にも疑問を持っています。 というご意見が自分に刺さった気がしたので、他の話題はともかくこの点に関してだけ、ポエムを書きます。 「Rubyに型が欲しい」というのは、「もっと速い馬が欲しい」だと思っています。意味を知らない人は ヘンリー・フォード もっと速い馬が欲しい で検索してください。 これは批判でも皮肉でもありません。みんなが馬の乗り方を知っている世界では、誰も乗り方を知らない自動車より、速い馬のほうが確実で合理的です。まして、自動車が当に実現できるかどうかわからない段階では。なので、他言語で型注釈を書くことによるプログラミング体験が良いと思った人が、それをRubyでも享受したいと思うのは自然だと思います。実際、Steep や Sorbet は Ruby でそういうプログラミング体験を提供することを目指していて、すでにある程度

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  • 設定情報をエレガントに管理する方法(解決なし) - まめめも

    アプリケーションにはいろいろ設定があるものです。一般的な例では、production / development のようなモードや、ログレベルなど。プログラムを書くとき、こういうデータをどのように管理しますか? 大きく 2 種類の書き方があると思います。 グローバル変数(やそれに類するもの)に入れる クラス生成時にコンストラクタに引き回す どちらも一長一短があると思っています。 1. グローバル変数に入れる たとえば、$config = { mode: :development } などとするだけ。 Rubyの場合、グローバル変数だけでなく、定数に入れたり、クラスメソッドにしたり、singletonライブラリを使ったり、スレッドローカルストレージを使ったりするのもこの分類に含めます。 長所 記述がとても簡潔 設定の追加が簡単 短所 グローバル変数を使うことに罪悪感がある 1 つのプロセスで

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  • rubygems を 1.5 倍に高速化した方法(stackprof --d3-flamegraph の使い方) - まめめも

    タイトルは釣りです。明日 ISUCON 10の予選があると小耳に挟んだので、Ruby で参加する人が絶対に抑えておくべき? Ruby 高速化の tips をひとつ。stackprof --d3-flamegraph のご紹介です。 例題 ちょうど今日、gem install aws-sdk にかかる時間を 37 秒から 24 秒ほどに高速化しました。 変更前: $ time ruby -I lib bin/gem install --no-doc aws-sdk Successfully installed aws-sdk-3.0.1 1 gem installed real 0m37.104s user 0m36.952s sys 0m0.333s 変更後: $ time ruby -I lib bin/gem install --no-doc aws-sdk Successfully

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  • カロリーメイトリキッドのQuineを書きました - まめめも

    縁あって、カロリーメイトリキッドのプロモーション用にちょっとした Ruby プログラムを書かせてもらいました。 www.otsuka.co.jp ↑のリンクを開いて、cd .Quine したところにある CML_quine.rb がそれです。 cat CML_quine.rb とすると中身が見えます。ruby CML_quine.rb すると動きます。 CalorieMate-Liquid-Quine 実行してみましたか?サイト上で気楽に実行できるので、ぜひ試してみてください。 これがどういうプログラムなのか、簡単に解説しておきます *1 。 ローカルでの遊び方 サイト上で ruby CML_quine.rb をするだけでも楽しめますが、自分のパソコンに保存するとより楽しめます。 まず、cat CML_quine.rb した中身をまるごとコピーしてください。 n=2;で始まる行の頭から、'

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  • CPU律速なRuby/Pythonコードはデフォルト設定のdocker上で遅くなる - まめめも

    English version 要約 dockerはデフォルトでセキュリティ機構(Spectre脆弱性の対策)を有効にします。この影響で、RubyPythonのようなインタプリタは速度が劣化します。特にCPU律速なプログラムで顕著に遅くなります(実行時間が倍くらいになることがあります)。 現象 Rubyで1億回ループするコードを、直接ホスト上で実行する場合と、docker上で実行する場合で実行時間を比較してみます。 直接ホスト上で実行した場合: $ ruby -ve 't = Time.now; i=0;while i<100_000_000;i+=1;end; puts "#{ Time.now - t } sec"' ruby 2.7.1p83 (2020-03-31 revision a0c7c23c9c) [x86_64-linux] 1.321703922 sec docker

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  • Rubyのテストのややこしい失敗を直した話 - まめめも

    Ruby の CI 維持業というのはこんな感じという事例紹介。 CIを観察する RubyのCIがときどき次のように失敗していました。 1) Error: TestM17N#test_object_inspect_external: Encoding::CompatibilityError: incompatible character encodings: UTF-8 and UTF-16BE /tmp/ruby/v2/src/trunk-test-random/test/ruby/test_m17n.rb:311:in `encode' /tmp/ruby/v2/src/trunk-test-random/test/ruby/test_m17n.rb:311:in `inspect' /tmp/ruby/v2/src/trunk-test-random/test/ruby/test_m1

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  • 山手Quineが高輪ゲートウェイをサポートしました - まめめも

    2009年に、実行するたびに東京→神田→秋葉原→...と進んでいき、一周したら元に戻る『山手Quine』というのを作りました。 mametter.hatenablog.com あれから11年経ち、駅の方が増えるという理由で、まさかのバージョンアップをしました。 github.com 当時のソースコード(正確には、ソースコードのソースコード)は残ってなかったので、だいたい作り直し。高輪ゲートウェイの名称が発表された日にはできてたんですが、公開するのを忘れてました。 なお、「高輪ゲートウェイなんか見たくない」という人は、環境変数 NO_TGW=1 を設定すればスキップできます。 こういうプログラムの作り方は拙著にアホほど詳しく書いてあるので、興味ある人はぜひ読んでみてください。(宣伝) あなたの知らない超絶技巧プログラミングの世界posted with amazlet at 15.09.01遠

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  • パイプライン演算子の歴史 - まめめも

    (You can read this article in English.) Ruby の開発版にパイプライン演算子(pipeline operator)が試験的に導入されましたが、いろいろあってプチ炎上になっています(チケット)。 せっかくの機会なので、パイプライン演算子の歴史を調べてみました。付け焼き刃の調査なので、間違ってたら教えてください。 パイプライン演算子とは こんな感じのものです。 x |> f |> g |> h # h(g(f(x))) と同じ意味 h(g(f(x))) という関数適用の式は、関数が呼ばれる順序(f→g→h)と、プログラムの字面上の順序(h→g→f)が逆でわかりにくいとされます。この問題は、特に、関数が大きくなったときに顕著になります。 wonderful_process_h( marvelous_process_g( fantastic_process

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  • 新雑誌「n月刊ラムダノート」の『「コルーチン」とは何だったのか?』の草稿を公開します - まめめも

    Ruby でつくる Ruby』などでお世話になっているラムダノートが、新しい雑誌「n月刊ラムダノート」を創刊しました。 www.lambdanote.com コンピュータ関係の技術情報の記事だけが載るそうです。創刊号は、『TCPの再送制御機構』、『「コルーチン」とは何だったのか?』、『MLOpsの歩き方』、の 3 です。 『TCP の再送制御機構』は、パケットを送ってから返事が来るまでの RTT (Round-Trip Time) を計測する方法や、RTT を使った再送のアルゴリズムや、RTT を使わない再送のアルゴリズムなど、TCP の再送に関する仕様・実装の歴史から最新提案までを、日語話者の中では間違いなく世界一詳しい第一人者である西田佳史さん(@nsd)が広く深く紹介しています。 『「コルーチン」とは何だったのか?』は、ぼくが書きました。伝統的なコルーチンの説明から、JavaS

    新雑誌「n月刊ラムダノート」の『「コルーチン」とは何だったのか?』の草稿を公開します - まめめも
  • まめめも

    「オブジェクト指向の継承を使うな」という主張が広まっているようです。なんでダメになったんでしょうか。 インターネットで見かけた「継承はダメ」という主張をいくつか眺めて、友人と議論しつつ、考えてみました。 「コードが読みにくくなる」 継承があると、メソッド呼び出しが実際にどのメソッド定義を呼び出すのか字面でわからない。 デバッガを使って、親クラスのメソッドに飛んだり、子クラスに飛んだりするのを追いかけないと行けない。 つらい。という主張。 めっちゃわかる。わかるんですが、これは「高度に共通化されたコードは読みにくい」という一般的な側面がかなり大きいような。 たとえば継承の代わりに高階関数を使うと、関数呼び出しがどのクロージャに飛ぶか字面でわからなくなる。 ひどいとコールバック地獄になって何が何やらになります。 継承がことさらにまずい理由を想像すると、すべてのメソッド呼び出しがポリモーフィック

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    lugecy
    lugecy 2019/02/17