国立がん研究センターがん対策研究所予防関連プロジェクトの研究グループは、大規模な人口ベースの多目的コホート研究JPHC Studyにおける2回の食物摂取頻度調査のデータから、イソフラボンや大豆製品の摂取量と認知機能障害〔軽度認知障害(MCI)および認知症〕リスクとの関連について調べた結果をJ Epidemiol(2021年12月18日オンライン版)に発表。イソフラボンの摂取が多い者では認知機能障害リスクが高かったと報告した(関連記事「大豆食品摂取量と乳がんリスクは関連せず」「発酵性大豆食品で全死亡リスクが低下」「肉の摂取で男性の死亡リスクが上昇」)。 摂取量で四分位に分類し認知機能障害リスクを解析 近年、イソフラボンや大豆製品の摂取は、循環器疾患のリスク低下との関連が報告されるなど健康への影響が注目されている。しかし、認知機能リスクとの関連についてはエビデンスに乏しく、明らかでない。そこで