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ブックマーク / blog.livedoor.jp/mikako0607jp (13)

  • THE BRADY BLOG:日本人の礼儀の礼。を考察する

    タイガー・マム。っちゅうのが、一時期、英米では流行語になった。 何なのかをつらつら書くより、リンクを貼る。 http://globe.asahi.com/bestseller/110403/01_01.html で、今度は、イーグル・ダッド。を自称する中国人が出てきて、英国でも大変な話題になった。(日にも、はだか教育とかあったよな) これもいったい何なのかをつらつら書いている時間はないので、リンクを貼る。 http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2856728/8432742 で、長く来てくださっている方ならピンと来たかもしれないが、わたしが再びずっと考えているのが「愛着理論」の礼子のことである。 あの書き物で、彼女を礼子という名にしたのは、他でもない、礼儀の礼。からであった。 んなもなあ、はなから英国には存在しやしねえ「礼」である。

  • THE BRADY BLOG:マジでやんなさい!と吠える老婆と前を横切る自転車と

    暴動騒ぎは、これまでわたしがブログで書いてきた内容の延長だ。 あんたたちはアニマルだ。人間の屑だ。と私は思うのよ。の、その先にあるもの。 その先に進むかどうか、その先に何を探すのかは、各人が決めるのだということ。 今回もまた、それに尽きる。 いろいろ感じること、思索することはあるが、 関連報道の中でこころに残ったのは、炎上するハックニーの街で暴れるガキどもに、果敢にも説教をぶちかましていたというアフロカリビアン系の婆さんの映像であった。杖をついた婆さんが仁王立ちして熱い説教をかましている最中に、「ど真ん中をすみませんよ」か何か言いながらそろそろ自転車を押しつつ前を横切って行く一般市民の姿がまたリアルで微笑を誘い、英国の現在を伝える良い映像である。 http://www.youtube.com/watch?v=llhVrB5Ejmk 'This is a f****** reality. L

    m_insolence
    m_insolence 2011/08/11
    Bradyさんのエントリ待ってた。「あんたたちはアニマルだ。人間の屑だ。と私は思うのよ。の、その先にあるもの。」
  • THE BRADY BLOG:愛着理論 〜My mother is a fu**ing JAP〜 ①

    2組の小さな手が、ぴたぴたと礼子の頬を叩いている。 ふうわりと暖かく、ひんやりと冷たく、柔らかで懐かしい4つの手。 この場には存在しない子供たちなのに、その手の感触がこんなにはっきり感じられるのはなぜだろう。 パイントグラスでワインをがぶ飲みしたせいで、体の神経がおかしくなっているのか。 肉体がじんじんする一方で、意識はぎりぎりと尖っていく。 だらしなく居間のカーペットに転がって見上げる部屋は黴臭かった。 金持ちの家の庭先に捨ててあった染みだらけのソファは、ダニが湧いてきたのか座っていると痒くなる。こうやって低い視線から床上を見てみると、ソファの下側にも様々のものがふきだまっている。塵と埃と髪の毛。子供の玩具やクレヨンやぐちゃぐちゃに折れた新聞。それらの連なり。連なったものが重なってふきだまっている1年分の汚物。汚物のような1年。の蓄積。 カーテン代わりに窓に垂らしている聖ジョージの旗は、

  • THE BRADY BLOG:人権と平等のもやもや〜インクルージョン〜

    ミテキシーとベッキーと3人でひゃあひゃあ言いながら底辺託児所の庭を駆け巡ったりしているせいなのか、いつの間にか自閉症のジャズミンまでわたしの担当になっていた。 そもそもわたし自身が、ソーシャル・スキルなどはゼロどころかマイナスじゃないかと思うほど未熟であるし、これと言って特技のないバカたれのまま44年も生きて来た能なしだ。英国では障害者という言葉はもはや使われなくなり、スペシャル・ニーズをもった人々という言い方が主流になっているわけだが、そう考えるとわたしなんかもスペシャル・ニーズを持った人には違いない。 そういう自己認識と関係しているのかどうかは不明だが、ミテキシーにしてもジャズミンにしても、なぜか妙にわたしと手を繋いで来たりして、「彼女、あなたが好きなのよ」か何かアニー(レノックス似の託児所責任者)に言われ、気が付いたらスペシャル・ニーズ専門の人になったかのような今日この頃である。 英

  • THE BRADY BLOG:I'll Miss You

    しばらく顔を見せなかったアリスが、久しぶりに底辺託児所に来ることになった。 と思ったら、アニー(レノックス似の託児所責任者)にアリス宛のFarewellカードを渡され、寄せ書きしろと言われた。 「へ?久々に来ると思ったら、いなくなっちゃうんですか?」「ヨークシャーに引っ越すの。向こうに母親の親戚がいるらしくて、アリスの面倒を見るのを手伝ってくれるらしいから、彼女もそっちに引っ越したほうが、仕事が探しやすいって」「そりゃまた遠いっすね・・・・・」 わたしはカードの中に言葉を書きこむ。 I’ll miss you! Lots of love from Mikako××× ありきたりの言葉だ。 あの世界全体を恐れているようで同時に舐め切っているような、異様に大きな目をした白髪の女児に贈る言葉にしては、あまりに普通で、あっけない。 「それは、逃げるんだね」とその晩、電話口でS子さんは言った。 「へ

  • THE BRADY BLOG:懲罰と贈賄:Punitive or Bribery

    長い間くじけていたS子さんが、再び子供奪回に向けて動き出した。 似たようなケースで家裁での判決をくつがえし二審で勝訴したという、ミラクルな弁護士を紹介してもらったらしいのだ。 新たな希望を見出した彼女は、少し太って健康的になった。 そして以前のように、弁護士に送る書類を作成するためにうちに来るようになり、今回は“私の子供のフォスター・ケアラーは不適格である”という抗議文を書こうとしている。 「どうも私の子供たちのフォスター・マザーは、お金を与えてあの子たちに言うことを聞かせているみたいなのよね」 「つまり、“馬の鼻先のニンジン”みたいに金を使ってるってこと?」 「そう。学校で先生に注意されなかったら50ペンスあげる、とか言われて学校でいい子にしてるみたいなの。“フォスター・ケアラーの家に預けられて以来、子供の学校での素行が見違えるほど良くなった”とソーシャルワーカーのレポートに

  • THE BRADY BLOG:ブライトン・ロック〜ミテキシーとベッキーと、時々ミッキー〜②

    しかし、ミテキシーをブランコの下まで引きずって行ったベッキーは、唐突に動きを止めてわたしの顔を見た。 「アタシは子供を抱きあげちゃいけないって言われているから、あんたやってよ」 ベッキーは、幼児を抱き上げないようにアニー(レノックス似の託児所責任者)から注意されているのだった。 「なんでアタシは子供を抱っこしちゃいけないんだよ」とってかかるベッキーに、「それはあなたに障害があるからです」とアニーがクールに答えるのを耳にしたことがある。 それはあなたに障害があるからです。 とはまた、剃刀シャープな台詞だな。とその時は驚いた。 実際、ベッキー人も気分を害されたようで、そこら辺の椅子やテーブルを蹴り散らしながら託児所から出て行ったのである。 そのベッキーが、今日は自分から「アタシは子供を抱きあげちゃいけないんだ」と言っている。わたしは彼女の言葉に従ってミテキシーをブランコに乗せ、ゆっくりと押

  • THE BRADY BLOG:あのブランコを押すのはあなた

    底辺託児所のスタッフの構成は、きわめて特殊である。 金銭を受け取って働いている保育者(責任者または責任者代理)は各セッションに一人ずつしかおらず、それ以外は全員が無給のボランティアだ。 各セッションの人員は、責任者(又は責任者代理)+ボランティア4人で構成されており、アニー(・レノックス似の責任者)の話によれば、ボランティアの人員配置は“有資格で経験豊富な人1名、チャイルドケアの学生1名、FINE(放っておいても大丈夫)な人1名、サポートが必要な人1名”という構図を基に決められているという。 わたしが底辺託児所で働き始めてから一番驚いたのが、この“サポートが必要な人”カテゴリーにあてはまる人々の存在であった。 このカテゴリーは、通常の保育園や託児所であれば、こんな人物が子供と一緒にいるのはヤバいと見なされて子供たちと接する仕事にはつけないタイプの人々である。彼らは一様に、学習障害、精神障害

  • THE BRADY BLOG:マイ・リトル・レイシスト

    営業マンに苦手なクライアントがいるのと同じように、保育士にも“できればスルーしたい”と思うガキはいる。 わたしの場合、そのカテゴリーに該当するのは凶暴児ジェイクだった。 なにしろ彼の場合、顔つきがまず尋常ではない。こんなに暗い目、というか、ひょっとしたら狂っているのではないかと思うような強烈な目つきをした幼児を、わたしは他に知らない。 そんな凄い目つきのガキが、殴る、蹴る、痛めつける、破壊するといった行為をエンドレスで行っており、諌めれば必ず暴力で反撃される。 また、口にする内容がいっぱしのアンダークラスのフーリガンなため、人種差別的発言が多く、外国人の大人にとっては忍耐力を試されることになる。 その上、妙に頭が良く、何処を突けば大人を傷つけることが出来るか正確に知っているから始末におえない。 かくいうわたしなんかも、そもそも彼に対して苦手意識を持つようになった直接の原因は、 「あんたみた

  • THE BRADY BLOG:真夏の朝のホラー

    週末の朝、デイリー・メイルという新聞を読んでいてそっくり返った。 ホラーみたいな記事が載っていたからである。 著名な歴史学者が書いたらしいその記事の題名は、『この女は不妊にしてしまえ、と私が言う理由』。 タイトルの脇には、見るからにアンダークラスの妊婦の写真が載っている。 また英国人のお家芸、壮大なるブラックジョークかしらん。 と思いながら読み始めると、これが執筆者の臭い口の匂いがぷんぷん漂ってくるような気の文章なのである。 記事の大要はこうだ。 テレーザ何某というアンダークラスの女性が、14人目の子供を妊娠した。この女性は生活保護受給者で、同じく生活保護受給者であるところのパートナーと同居しており、これまで産んだ13人の子供たちは“ネグレクト”を理由に地方自治体によって取りあげられ、全員が英国のケアシステムで育てられている。 人曰く、「英国のケアシステムが私から子供を取りあげなくなる

  • THE BRADY BLOG:ロザリオ

    世界三大美女産出国は3C。3Cとは、即ちキューバとコスタリカとコロンビアだ。 と書いたのは故・中島らもだったが、コロンビアという国の血には確かに何かがありそうだ。 底辺託児所にもコロンビア人の母と英国人の父を持つロザリーという20歳のボランティア女性がいるが、これがもうペネロペ・クルスの顔が不完全に思えるような凄まじい美貌の持ち主なのである。 底辺生活者サポート施設に出入りするようになってわかったのは、英国社会の底辺を這っている女性たちには、女であることばかりか人間であることすら放棄してしまったようなクリーチャーも多いが、常識でいう“別嬪”の基準ラインを大きく上回っている女性がなぜか結構いるということだ。 普通ならば恵まれた容姿を活用してぶいぶい言わせるとか、裕福な男を捕まえて成り上がるとか、そういうアンビシャスな人生パターンが思い浮かぶが、底辺から這い上がれない彼女たちを見ていて

  • THE BRADY BLOG:故国への提言/UK里親制度って、結構ボロックスだよ。

    ここのところ日児童虐待問題および児童養護問題に関するメイルをちょうだいすることが増え(全然返事してませんが、全部読んでます。嫌な人間だと思ってください。その通りですから)、故国の児童保護事情についてもインプットしていただけるようになった。 近年ニッポンでも児童虐待問題が表面化しているというのだが、これは親や社会の質が急変したからそうなったということではなく、単に西欧の文化の輸入により「虐待」がトレンディになったからクローズアップされているのだ。そもそも貧民階級では口減らしだの嬰児殺しだのが横行し、こけし(子消し)などという民芸品を家に飾っていた国のことだから、そんなものは遥か昔からがんがん存在したのである。 70年代から80年代にかけての“一億総中流時代”が政府とマスコミによってクリエイトされたまことに愚かなスローガンであった(でも一番(F)愚者だったのはそれを気で信じていた一般市民

  • THE BRADY BLOG:母獣。そして消えて行く子供たち

    「誰が彼女を見てたのよ!! いったい何てことしてくれたの! あああああ、こんな大きなコブが出来てるじゃないっ、あんたたちどうしてくれるのよ!!!!」 託児所の終了時間に娘を迎えに来た極道児リアーナの母親は半狂乱になって叫んでいた。 ガキどもが突き倒し合う、殴り合うなどの暴力ではたいした騒ぎにはならない底辺託児所だが、戸外で転ぶ、滑り台やジャングルジムなどから落ちる、といった事故で子供たちが怪我をすると、親たちが血相を変えて大騒ぎすることになる。 確かに、幼児同士が押し合ったりどつき合ったりする時の力の強さに比べれば、全速力で走っていて転ぶとかブランコから落ちるとかいう事故の方が深刻な傷になる確率が高く、それで親たちが心配するという理由もあるが、底辺託児所の場合には別の事情がある。 それは、ソーシャルワーカーが出入りしている家庭の子が多いということなのである。 極道児リアーナの家庭もその例に

    m_insolence
    m_insolence 2009/05/14
    泣いた
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