那覇市首里鳥堀町の住宅密集地で17日午後、不発弾の爆破処理が行われた。処理を実施した陸上自衛隊によると、住宅密集地での爆破処理は戦後全国で初めてという。半径300メートル以内の住民約2850人は避難対象とされ、約70人が近くの公民館や小学校体育館などに避難した。 不発弾は米国製8インチ艦砲弾で、重さ約118キロ。太平洋戦争中のものとみられ、7月に住宅建設現場で見つかった。通常は信管を外した上で撤去して処理するが、今回は腐食が激しく、信管の形状が分からないため、その場での爆破処理が最善と判断された。 直径7メートル、深さ4メートルの穴に円筒状の鉄板を置き、中の不発弾に上から砂や畳、土のうなどをかぶせた上で、陸自隊員が午後3時半すぎ、不発弾の上の爆薬に点火。「バゴン」という大音響が響いた。 【関連記事】 〔終戦特集〕太平洋戦争の歴史を振り返る 【特集】日本の航空母艦〜赤城、加賀、飛