コモンモードチョークといえども、コモンモードノイズに対して無限大のインピーダンスを持っているわけではありません。 コイルは交流に対して無限大のインピーダンスではありませんし、コンデンサも無限小のインピーダンスではありません。良く電源ノイズがあるからとむやみにコンデンサを入れてみて「ちっとも改善しない」と言う類の話がありますが、等価回路を書いてみれば当たり前のことです。非常に低い出力インピーダンスの電源の出力にコンデンサをいくら入れたところで、出力電圧に変化はありません。 同様に、コモンモードチョークを入れても、結局は何がしかのインピーダンスを持った素子が負荷との間に直列に入ったというだけです。 勘違いされる方も多いようなのですが、コンデンサにはノイズを「吸収する」働きはありませんし、コイル自身にはノイズを「阻止」する働きはありません。電子回路の入門で教わったとおりのコンデンサとコイルの働き