口利き・金銭授受疑惑で辞任した甘利明氏の後任、石原伸晃(のぶてる)経済再生相(衆院東京8区)も、これまで再三、「政治とカネ」の問題がとりざたされてきた政治家です。その経歴や、カネ集めの実態をみてみると―。 (藤沢忠明) 石原氏は1990年の総選挙で、旧東京4区で初当選。2001年4月、小泉内閣の行政改革・規制改革担当相として初入閣し、国土交通相や自民党幹事長、政調会長などを歴任し、現在9期目。石原派を率いています。 国交相時代、迂回(うかい)献金疑惑が国会で取り上げられたことがあります。 5回の選挙応援 00年7月から02年5月までの間、歯科医が加盟する日本歯科医師会の政治団体、日本歯科医師連盟(日歯連)から自民党の政治資金団体「国民政治協会」(国政協)に1000万円ずつ4回、計4000万円が流れ、その直後に自民党本部をへて、石原氏が支部長を務める「自民党東京都第八選挙区支部」に渡っていた