極道顛末記 韓太舜著「情報理論における情報スペクトル的方法」序文より(培風館,1998年刊) 1996年4月頃,九州大学の香田徹先生からその年の10月に大学院で情報理論の集中講義をするようにとのお話があり,そのときは,10月は大分先の事なので大丈夫だろうとタカを括ってお引き受けした.しかし,10月はあっという間にやって来て,合計10時間程の講義で一体何を話せばよいのか悩むはめになった.標準的な教科書に書いてあることを中心に据えてそれにadvanced course を加えたものにすべきか,それとも,標準的なことは一切省いて筆者の現在の研究に的を絞ったものにすべきか迷ったのである.しかし,最終的には,90年代に入ってHan and Verd\'uによって提唱され,その後も幾つかの新しい展開をみせていた「情報スペクトル理論」をこの時点で一応整理して話してみることにした.そこで,九州大学に出かけ
Gokudou toshiteno Gakumon 『極道としての学問』 電気通信大学情報システム学(IS) 研究科 韓 太舜 (Te Sun HAN) 高度情報社会と称される今日の社会を支える基盤技術とは何かを考えるとき ,それが高度に多様化した計算機技術・システムとそれを相互に結びつける広範かつ 高性能な通信技術・システムであることに異論はないであろう.これらの基盤技術の 展開・普及は止まることを知らない指数関数的な速度で進んでおりその勢いは爆発的 ですらある.なかでも,第6,第7世代コンピュータ構想や多機能光通信(マルチメ デイア)・情報ハイウエイ構想などは21世紀を支配する最先端情報技術の雄である と喧伝されている.これら情報技術の潮流に取り残されたら何人も生き残る権利さえ ないかの如くである.実際,このような
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