『週刊SPA!2007/9/11号』(扶桑社)の「文壇アウトローズの世相放談・坪内祐三&福田和也『これでいいのだ!』」第255回より。 【坪内祐三:ネットで共犯者を募って、3人で女の子を殺したって事件(8/26 愛知)。あれはちょっと、最近で一番なんかもう…… 福田和也:携帯サイトでしょ。「闇の職業安定所」。嫌な事件だよね。 (中略) 坪内:共犯者の一人は朝日新聞の勧誘員(36歳)でしょう。 福田:たしかに新聞の勧誘員って、厳しい仕事なんですよね。いま、どの家にもインターホンがあるから、玄関口まで人が出ないじゃないですか。そのなかで、ガチャンと扉を開けて出てくる住人が多いのが安いアパートで、勧誘員もそうした場所を狙うんだって。『新聞社 破綻したビジネスモデル』(新潮新書)という本に出てました。元毎日新聞の人が書いたんだけど、ヤクザまがいの勧誘員が、所得が低そうなアパートを狙って、扉が開いた