2011年3月11日に発生した東日本大震災による福島第一原発の事故において被害をこれ以上拡大させないために、原子炉を冷却することが急務でした。 その際、1台の中国製ポンプ車が活躍していたといいますが、どのような事情があったのでしょうか。 当時、東京電力や日本政府は、原子炉を冷却するためにさまざまな方法を模索し、ヘリコプターからの散水や消防車を使った放水など試みたもののいずれもうまくいきませんでした。 ヘリは被爆を極力避けるために、かなり高い位置からの散水となり風に流されるなどしてほぼ効果なし。消防車は高さがまったく足りずこちらも効果なし。 そこで、長いブームを持つコンクリートポンプ車による注水という方法が提案されました。 コンクリートポンプ車とは一般的な大型トラックのシャーシにコンクリート圧送のためのポンプと、コンクリートを高所に送るための配管がついた折りたたみ式ブームを有する建設機械のこ