Inc.:ビジネスの目標をすべて達成できるとして、しかもそのために多くの時間を割く必要がないとしたら、あなたはそのチャンスに飛びつきますか? 大半の人が、Yesと言うでしょう。でも実際は、多くの起業家が反対のことをしているのが現状です。 がんばることの重要性を語る人や、長時間労働を自慢する人はたくさんいます。 ビジネス界では、「常にがんばる」「死ぬまで眠らない」「休んでいる間にハングリーな奴にクライアントを盗まれる」という概念があり、誰もが少し被害妄想的になってしまうのです。 私自身、そういうサイクルに陥ることがあります。 昨年私は、起きている時間を自分がどのように使っているかを可視化するため、データを取得して時間を追跡しました。労働時間が8時間だった日は、罪悪感を感じたのを覚えています。起業後、事業を拡大しているところだったので、もっと働かなければならなかったのではないかと後悔していたの
現実逃避で、Martin FowlerのBlogを無断邦訳してみた...ちょっと古い記事だけど、その後画期的な生産性指標が発見されたとは聞いてないので、今でも使える話でしょ。 我々はソフトウェア開発プロセスだとか、設計プラクティスだとかの話題になるとついつい感情的な議論を始めちゃうけどさ。こういう議論の多くは実は結論を出せないんだな。なぜなら、我々がいるソフトウェア業界というのは、ソフトウェア開発の効率を測定するという極々基本的な要素を欠いているからなんだよね。 もちろんここでいう生産性とは、ある活動における入力と出力とを観測することで定まる「何か」だよ。つまり、ソフトウェアの生産性を測定するには、ソフトウェア開発における出力を測定する必要があるわけだ。生産性を測れないというのは、実はこの出力を測れないことに理由があるんだな。 測れない、というのは、みんなが試さない、ということじゃないよ。
時流なのだろうか。知っている幾つかの会社が、今まさに「残業削減」の取り組みをしている。 世の中で過剰労働が問題になりつつあるのは良い傾向である。自由な裁量のない状態で長時間職場に拘束されたら、誰だって心を病んでしまうからだ。 だが、具体的に残業削減のためにやらないといけないことは何?と問われると、これは結構難しい。 中には、生産性を向上させる取り組みや、ツールを導入したりといった、現在の仕事を改善していこう、という動きをする人はいるが、現場を見てみると、実際には大した効果は出ていない。 何故だろうか。 それは、残業削減の鍵となるのは「改善」ではなく、「やめること」だからだ。 例えば、あるサービス業の営業部での話だ。 彼らは持ち回りで「新聞の切り抜き」をやっていた。顧客企業の動向や、人事などの情報を共有するため、新聞を切り抜いてスキャナで取り込み、部員に配信をしていたのである。 ただ「紙の切
プログラマの生産性の差は、出来る人と出来ない人で10倍とも100倍とも言われる。そんな馬鹿な、と思われるかもしれないが、事実だ。 むしろ、一緒に働かせると、出来るプログラマが、下手に作られたプログラムの修正をしなければいけなくて、全体の生産性を落とすことになる。 つまり、出来ないプログラマはチームで働くと、生産性をマイナスにするのだ。厳しいことを言えば、いない方がマシなのである。 ソフトウェア開発に猫の手はいらないのだ。 では、出来ないプログラマとはどんな人たちか。 コピペで書くプログラマだ。他で動いているプログラムをコピペして、なんとなく直して書いているプログラマだ。 なぜプログラムが動くのか、どう書けば動くのか、わかっていない。 ただ沢山のプログラムを書くだけの量産型プログラマだ。こういう人のプログラミングは、デバッグさせてみて、横で見てるとすぐにわかる。 まず、エラーメッセージを見な
最近思うこと。仕事を人一倍やっていたり、高度な生産性を上げていたり、火消し役をやっていたり、売り上げ向上に貢献していたとしても、遅刻をする人はそれらを全て無かったことにされると言うこと。それが睡眠障害とか発達障害故の時間コントロールが苦手なものだったとしても。 — sync_sync (@sync_sync) 2015, 9月 12 仕事が人一倍出来るけど、時々数分の遅刻をする人間<目立つ業績はあげないけど、定時出社を確実にする と言うことが日本社会で求められているのだと痛感する。自分のケースと言うよりはそういうケースを最近複数例聞くので。 — sync_sync (@sync_sync) 2015, 9月 12 会社に利益を生む人間で数分の遅刻をする人間より、特筆な業績は生まないけど遅刻しないで上司に気に入られる人間の方が収入が上がると言うこと。様々な業種でこういう話を聞く。結局減点主義
blog.sync-sync.net 以前、上記のようなエントリを書きました。 その後も同じ職場で仕事し続けていたのですが、結局その会社を退職することにしました。 それなりに成績は上げており、顧客からも後輩からも信頼されていたのですが、全く評価だけはされないので退職することにしました。 退職する際に折角なので上司と話をしました。その時言われた言葉が次の言葉です。 退職願を出すときに課長と面談をしたのですが、「なんで職場の利益にすこしは貢献していると思うんですけど、まったく評価されないんですか?」と聞いたら、「sync君は腹痛とかで数分遅刻することがあるでしょ。基本が出来てない人は全てダメ。まったく評価に値しない。」 — sync_sync@新刊完売御礼 (@sync_sync) 2017年1月8日 いわゆる減点主義という言葉があります。 10点の成績を上げた。しかし、遅刻で2点マイナスした
日本の場合 優秀なヤツ「これからはAが来ます! Aを取り入れたサービスを展開すべきです!」 上司「そんなもん根拠ないだろ。何か資料持ってこい!」 優秀なヤツ「一応こういうデータがありました。あと別会社の取ったアンケート結果も」 上司「これだと、Bがいいとも取れるぞ。そのアンケートも前提が曖昧だ」 優秀なヤツ「独自でアンケート取ってみました。」 上司「よし、じゃあ上程してみるから資料作っておけ」 優秀なヤツ「できました!」 上司「不備があるからこことここ直して。あとここの言い方、引っかかるから表現変えておいて。」 上司「根回ししておくから、ちょっと一緒に来い」 上司「部長はこの部分のリスクが引っかかっていたから、修正案考えておいて」 上司「承認取れたぞ。4月から予算とれたからやってみろ」 優秀なヤツ「」 と、ここまでやらないとやらせてもらえない。本筋とは関係ない社内調整で追われ、それができな
生産性の低すぎる日本社会デービッド・アトキンソン著『新・所得倍増論』を読んだ。日本社会は世界トップクラスの質の労働者を抱えながら、「一人当たりGDP」や「時間当たり生産性」 において極めて低い水準にあるという。その結果、先進国で最も貧しい国になっている。(いずれもデータに基づく議論なので、関心のある人は本を読んで確認してほしい。) そのような現状分析からの政策提言として、「政府がGPIF(公的年金ファンド)を通じて上場企業に『時価総額を上げろ』というプレッシャーをかけるべきだ」と書かれている。 曰く、日本の上場企業経営者は、国際水準ではまったくの無能であり、利益を出せていない(「3時に閉まる銀行」という例が何度も登場する)、無能な経営者を交代させることでしか生産性の向上はない、女性の活躍もないという論旨だ。 同様の提言は他の識者からもなされている。藤野英人著『ヤンキーの虎』では「5年平均で
長時間労働をなくすため、国・行政と、経営者に取り組んでほしいことを、朝日新聞デジタルのアンケートで尋ねています。今回は、多くの人が求めていることを実践する取り組みを紹介します。一方、固定残業代の禁止を求める声も届いています。そんな声が増える背景を探り、メールをくれた方にその思いを聞きました。 経営者にもっとも求めることを尋ねたアンケートでは、「無理な受注やサービス提供をしない」を選ぶ回答が多くなっています。それは経営者次第だと言うのは、中里スプリング製作所社長の中里良一さん(64)です。群馬県甘楽町に訪ねました。 ◇ 従業員二十数人でバネを作っています。製品は2万種以上、取引先は47都道府県に1900社ほどあります。 40年前、父親が創業した会社に入ったときは、2時間の残業が当たり前でした。私の目標は「日本一楽しい町工場」。従業員に「とにかく5時で上がろう」と言いました。 反発はありました
前置き 正直に答えてください。 あなたが1日に集中してプログラムを書ける時間の長さは? 12時間?11時間?9時間? はい。 あなたはスーパープログラマーです。人間を超越していると言ってもいい。このポエムはなんの役にも立たないのでさっさとエディタに戻って人類の未来に貢献してください。 8時間?7時間?6時間? 本当? すごい。ほんとうにすごい。引き続き頑張ってください。きっとあなたはコードに選ばれた人です。 しかしあなたにもこのポエムは役に立ちません。 そっとブラウザのタブを閉じて頂ければと思います。 4時間?3時間? はい。ようやくめぐりあえましたね。あなたのような方をお待ちしておりました。 こんなに集中していられる時間が短いなんて、問題があるのでは、、とお考えかもしれません。 後ろめたい気持ちにとらわれることがあるかもしれません。 その気持ちを埋め合わせるために、終電間際まで仕事し 「
社員の生産性を極限まで高めるには、どうすればいいのか――米グーグルが2012年に開始した労働改革プロジェクトの全貌が明らかになった。 社員同士のコミュニケーションを中心に、その仕事ぶりを徹底的に観察するワーク・モニタリングは、果たして功を奏したのだろうか? ●"What Google Learned From Its Quest to Build the Perfect Team" The New York Times, FEB. 25, 2016 プロジェクト・アリストテレスとは 上の記事によれば、米グーグル(持ち株会社に移行後の正式社名は「アルファベット」)は2012年に生産性向上計画に着手した。 この計画は「プロジェクト・アリストテレス(Project Aristotle)」と呼ばれ、同社の「人員分析部(People Analytics Operation)」によって実施された。 グ
私は米マイクロソフトの DevOps のインターナショナルチームに所属しています。ただ、住んでいるところは日本なので日本側のオペレーションも実施しています。 前回のブログでも書いた通り、私はどうして米国のエンジニアが生産性が良いのかをずっと知りたいと思っていたし、今も研究中です。この2つのチームに同時に見えてきたことがあり、彼らの生産性の良さの一端に気付いたのでブログにして残しておきたいと思いました。 見えてきた「物量」の違い 私がインターナショナルチームと一緒に向こうでしているときに、仕事でアップアップになったことはありませんが、日本だとしょっちゅうです。日本のMSもはっきり言って過去に私が所属したどの会社より相当効率的で無理がないのですが、それでも存在するこの差はいったい何でしょうか?いくつかの事例を通じてだんだん見えてきたことは1つのことをこなすための「物量」が違うということです。
(1) (2) “デキる”中堅IT経営層と4桁(年収)プログラマとの齟齬 “デキる”中堅IT経営層は、日本には少なからず居る。 ここでいう”デキる”とは、技術に夢を持ち、資金調達の能力をもち、潰さず500名規模まで伸ばせる人材の層を指す。 同時に “デキる”プログラマも、日本には少なからず居る。 しかし、両者にはミスマッチがある。 両者とも、実績を積んだのは事実であり、生産性を高めた結果として地位なり収入なりを得ている。 そこには両者なりの合理性がある。 日本の中堅IT経営層は、多段下請構造に自らを最適化することによって自社を潰さず伸ばしていった。 日本の産業構造が求めた結果であり、彼らに求められるのは会社を続け雇用を確保することなのだから、彼らの行動は合理的である。 結果として、日本の中堅IT経営層の多くが考えるリソースとは、”人財”となる。 よって、企業の拡大局面においては、ヒューマン
第二次世界大戦時のCIAの秘密資料。題してSimple Sabotage Field Manual。要は、敵国内のスパイが、組織の生産性を落とすためにどのような「サボり」ができるか、という「サボり方ガイド」である。2008年に公開された。(なお、正確に言うと、CIAの前身組織、Office of Strategic Servicesの作成文書である。) 以下、一部を抜粋した意訳です。本文は意訳の後に。 「注意深さ」を促す。スピーディーに物事を進めると先々問題が発生するので賢明な判断をすべき、と「道理をわきまえた人」の振りをする 可能な限り案件は委員会で検討。委員会はなるべく大きくすることとする。最低でも5人以上 何事も指揮命令系統を厳格に守る。意思決定を早めるための「抜け道」を決して許さない 会社内での組織的位置付けにこだわる。これからしようとすることが、本当にその組織の権限内なのか、より
モバイル機器による「常時オンライン」の状態は、生産性を高める一方で阻害することにもなるという。「ぼうっとする時間」が失われ、脳の有益な働きが抑制されるためだ。そのメカニズムと対策を示す。 スマートフォン、タブレット、ラップトップ、その他のデバイスのおかげで、技術上の理由で仕事に取りかかれない時間帯は存在しなくなった。したがって理論上は、以前よりも仕事がはかどるはずだ。すべての時間を仕事に使えて、効率を最大化できるから、である。 デバイスの存在が、ある部分では生産性を高めてくれるのは明らかである。その一方で、生産性を阻害する由々しき側面についてはあまり知られていない。それは、ぼんやりと思考をさまよわせている状態(mind-wondering)、いわゆる白昼夢を妨げてしまうことだ。退屈な時や仕事の途中で休憩を取る時に、常にデバイスに向かっていると、新しい情報を処理し続けている状態になる。この「
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