博物館によりますと、キタキツネの中には、背中や尾など部分的に黒い毛並みをしたものはいますが、全身が真っ黒いものは珍しいということです。 知床博物館の村上隆広学芸員によりますと北海道では、大正から昭和にかけて、毛皮をとるために、黒いキタキツネがカナダから輸入されていて、その後、野生化したキツネの遺伝子が突然変異で現れたのではないかということです。 村上学芸員は「最初は黒い犬かと思いましたが、しっぽがフサフサで顔も細かったのでキタキツネだとわかりました。10年間勤務していますが全身が黒いキタキツネは初めて見ました」と話していました。