近年、「発達障害」という名称を耳にする機会が増えました。また、そのことで悩む人が多いことも広く知られるところです。そこで、基礎的なことがらを知っておくためにご紹介したいのが、『マンガでわかる 私って、ADHD脳!?』(司馬理英子著、しおざき忍漫画、大和出版)です。 著者は、発達障害専門クリニックの院長として、ADHD(注意欠如・多動性障害)や自閉症スペクトラム障害などの発達障害を持つ人々の治療をしているという人物。そんな立場から、本書の冒頭ではこのように記しています。 片づけられない、間に合わない、ミスが多い…こうした悩みをもたれている方は、もしかしたら「ADHD脳」かもしれません。(「はじめに それは『脳のクセ』かもしれません」より) 「ADHD脳」とは、いわばニックネームなのだとか。つまり発達障害のひとつであるADHD傾向にある方を、本書ではこう呼んでいるということ。そして、そういう人
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