1960年長野県軽井沢生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、米国コーネル大学ホテル経営大学院修士課程へ。同課程を修了し帰国後、91年に先代の跡を継いで星野温泉旅館(現星野リゾート)代表に就任。以後、所有と運営を一体とする日本の観光産業において、いち早く運営特化戦略をとり、運営サービスを提供するビジネスモデルへ転換。現在の運営施設は「星のや」「界」「リゾナーレ」「OMO(おも)」「BEB(ベブ)」の5ブランドを中心に、国内外59施設に及ぶ(2022年7月末時点)。国内外でテレワークを実践するとともに、年間60日以上のスキー滑走を目指している。 星野リゾート代表 星野佳路氏(以下、星野) 長い経営学の歴史の中で、SNSの活用は理論的にはプリミティブ(原始的)と言いますか、まだ分かっていないことが多く、正しい手法が確定できていない段階だと思っています。おそらく10年後、20年後、30年後からふり