福岡管区気象台は26日、熊本県阿蘇山の中岳第一火口の噴火が継続していると発表した。午前9時には、噴煙の高さが火口から約千メートルに達した。 26日午前5時5分に、噴火と火口から高さ600メートルの噴煙が確認され、その後も噴火が続いている。 阿蘇山の噴火警戒レベルは昨年9月以来、1(平常)と2(火口周辺規制)を行き来しており、最近では今年8月、2に引き上げられた。同気象台は今回の噴火について、活動は活発化しているが、噴石が1キロ以上飛ぶような状態ではなく、レベル3(入山規制)への引き上げは検討していないという。 中岳は25日も午前10時10分に噴火し、火口から高さ約500メートルの噴煙が確認された。規模は小さかったが、同日午後には、火口で高温の噴出物が炎のように見える火炎が見られた。火山灰が約30キロ離れた大分県竹田市でも確認された。(野中正治)