出版契約が切れて入手困難になっていたノーベル文学賞受賞作家のスベトラーナ・アレクシエービッチさんの訳書が来年2月、岩波現代文庫で再刊される。出版元の岩波書店が11日、発表した。 再刊されるのは「戦争は女の顔をしていない」「ボタン穴から見た戦争」の2冊。ロシア文学を中心に扱う群像社が独占出版していたが、ノーベル文学賞受賞前に出版契約が切れ、増刷できなくなっていた。 岩波書店現代文庫編集部によると、同社はアレクシエービッチさんの著作「チェルノブイリの祈り」を出版し、新作「セカンドハンドの時代」(仮題)の邦訳刊行も来秋予定している。代理人から他の翻訳権も取得しないかと提案され、交渉を進めてきたという。 岩波書店は「貴重な作品を引き継ぎ、読んでいただけるようになったことは大変うれしい」としている。(竹内誠人)
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