コンドームのサガミでおなじみ「相模ゴム工業」。既存のコンドームを次々アップデート、シングルのためのクラブイベントにグラビアアイドルを宣伝大使にするなど、ユニークな活動でも知られる「おもしろ会社」だ。そして何より、世界最薄を実現した『サガミオリジナル001(ゼロゼロワン)』、知らない日本の成人男性を数えたほうが早そうだ。 ところで、戦時中の創業から80年以上も日本の性の営みに貢献してきたこのコンドーム会社の現社長については、ほとんど世に知られていない。 「一人でいる方が好きだった」青年が、人の温もりを伝えるためコンドームに人生を賭けて40年。四代目相模ゴム工業社長、大跡一郎(おおあといちろう)の仕事人生を知るべく、独占インタビューを行った。 サガミを創業したのは情熱的な女性実業家 「うちは女系家族ですよ。まぁパワフルでした」。 相模ゴム工業(以下、サガミ)の創業は1933年、旗手は大跡の祖母