【解説】昨日は、国際女性デーでした。それを記念して、それに真にふさわしいアンドレア・ドウォーキンの1979年のスピーチ「嘘(The Lie)」の訳を掲載します。この力強いスピーチはポルノ反対運動の集会の場で行なわれたものであり、40年以上経った今日においてもいささかも色あせていないものです。「男はポルノを信じ、ノーと言う女を信じない」という一節はきわめて鋭いものです。今日ではこれは、「男は、自分は女だという男を信じ、いや女ではないと言う女を信じない」という風にアレンジすることもできるでしょう。つまり、男は自分に都合のいいイデオロギー、自分の権力と欲望を肯定するもの(それがポルノであれ、似非科学であれ、自認であれ)を信じ、自分にとって都合の悪い女の言うことは信じないということです。 【ドウォーキン自身による序】 「嘘」は集会用のスピーチとして書かれ、1979年10月20日、ニューヨーク市の格