「KOHHのどこが良いの?」今年、いろんな人に同じ質問をした。 時は2015年。身の周りで「KOHH良い」という評判を聞くようになり、海外での人気も知るようになった。とりあえず手に取ったのは最高傑作と呼ばれる『DIRT』。だが、コレがまったく分からなかった。線の細い踊れないトラック、ブルーハーツをもっと単純にしたような平易すぎるリリック、従来の日本のヒップホップからすると素っ頓狂なフロウ。そのどれもが新鮮ではあったが、正直に言えば稚拙に感じられたのだ。 この〈SILLY〉においても数々の人気記事を手がけている田中宗一郎氏、今年サインマグにてKOHHやフランク・オーシャンについての素晴らしい原稿を書いた天野龍太郎くんを筆頭に、みんな彼らなりに考えるKOHHの良さをいろいろと教えてくれたが、結局はその瞬間が来るまでは納得することはできなかった。 「その瞬間」への入口となったのは“Living
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