21世紀の資本主義を読み解く 作者: 橘木俊詔出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2015/01/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る これまで紹介した竹信や池田の本とはちがい、単純なピケティあんちょこ本ではない。だから、『21世紀の資本』と抱き合わせ販売されていない書店も多い。でも現時点では、ピケティの本をもっと広い視野の中におさめて解説したという意味では(その意味に限っては)、最も有益な本じゃないかと思う。 絶賛ではない。特に帯に「ゼロ成長を肯定することこそ日本経済を潤す唯一の方法だ!」と書いてあるので、ぼくはかなりの間、手に取る価値もない駄本だと思っていたし、また実際に手に取ってみても、これを論じた部分 (pp.145-160、さらには第4章すべて) というのは、くだらない有害な部分だと思う。これがあるので、手放しで奨めたくはない。 でも、それ以外の部分は結構
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