ブックマーク / cruel.hatenablog.com (124)

  • 橘木『21世紀の資本主義を読み解く』:便乗本の中では視野が広いが、第4章は誠実さを疑う - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    21世紀の資主義を読み解く 作者: 橘木俊詔出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2015/01/24メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る これまで紹介した竹信や池田のとはちがい、単純なピケティあんちょこではない。だから、『21世紀の資』と抱き合わせ販売されていない書店も多い。でも現時点では、ピケティのをもっと広い視野の中におさめて解説したという意味では(その意味に限っては)、最も有益なじゃないかと思う。 絶賛ではない。特に帯に「ゼロ成長を肯定することこそ日経済を潤す唯一の方法だ!」と書いてあるので、ぼくはかなりの間、手に取る価値もない駄だと思っていたし、また実際に手に取ってみても、これを論じた部分 (pp.145-160、さらには第4章すべて) というのは、くだらない有害な部分だと思う。これがあるので、手放しで奨めたくはない。 でも、それ以外の部分は結構

    橘木『21世紀の資本主義を読み解く』:便乗本の中では視野が広いが、第4章は誠実さを疑う - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    maeda_a 2015/02/09
    「消費税率アップして景気が明らかに悪化したという事実を前にしてもこんな主張ができるというのは、ちょっと信じがたいところ」
  • ピケティ東大講義:教授どもは機会を無駄にするな! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ピケティ東大講義、近所なのでのぞきにいきました。 プレゼンは、一昨日の有楽町マリオンでやったものとほぼ同じ。説明はちょっと詳しかった。しかし…… 司会者はあまり英語うまくなかったけど、まあ一応やるべき務めは果たしていたのでよしとしましょう。講義は少し時間が押し気味。問題は、講演のあとで「対談」と称する代物。 石田英敬教授(図書館の副館長だって)なる人物が出てきて、これ以上はないというくらい中身の薄いスライドを並べて、それをド下手な英語で要領を得ない説明で塗り固める。「ピケティ教授の研究は、長期に着目した」「世界の難問に取りくんでいる」等々、それぞれ5秒で言える(そして言わずもがなの)内容を、うだうだうだうだ5分に引き延ばし、会場からは苦笑嘲笑苛立ちが目に見えるくらい濃厚にたちのぼっているのも気に留めず、35分しかなかった残り時間のうち、20分をこれで浪費。「学生はみんな、萎縮せずに積極的に

    maeda_a
    maeda_a 2015/02/02
    「やっと学生さんの質問になった。ぼくは、かれらの質問はよかったと思う。…それを阻止し、みんなの時間を無駄にして、来場者の時給換算で総額一千万円以上(当社試算)の損害を発生させた石…」
  • ピケティあんちょこ、あげよう。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    21世紀の資 作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森正史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/12/09メディア: 単行この商品を含むブログ (107件) を見る 某所のために作ったピケティあんちょこ、みんなにもあげよう。そこらの解説より詳しいよ。いずれこれをベースに書いてもいいけど、まずはこれで。読書会とかしてる人々はご活用ください。 ピケティ『21世紀の資』訳者解説 v.1.1 (pdf, 686kb) ピケティ『21世紀の資』訳者解説 v.1.1 印刷用 (pdf, 624kb) ちょっと加筆してバージョンアップしました。あと、印刷用バージョンも作った。トナーが節約できます。(02.02) 山形浩生の「経済のトリセツ」 by 山形浩生 Hiroo Yamagata is licensed under a Creative Commons 表示 - 継承

    ピケティあんちょこ、あげよう。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    maeda_a
    maeda_a 2015/02/01
  • アメリカ経済学会大会のピケティセッション:すばらしい。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    21世紀の資 作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森正史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/12/09メディア: 単行この商品を含むブログ (107件) を見る ピケティ『21世紀の資』は分厚いし、データも重いし、印象批評以上の批判がなかなか出てこなかった。これは日はもとよりアメリカでも同じ。でも刊行が半年先行した英語圏では、そろそろまともな反論や批判(いい意味で)が出てき始めた。 現時点で、それを最もうまく(そしてまとまった形で)整理したのが、2015年のお正月にボストンで開催されたアメリカ経済学会大会で、グレッグ・マンキューを座長に開催された、ピケティ『21世紀の資』をめぐるセッションだと思う。その予稿集がマンキューのブログに挙がっている。 GREG MANKIW'S BLOG: Me at the ASSA Meeting (2015.1.1) 批判の

    アメリカ経済学会大会のピケティセッション:すばらしい。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    maeda_a
    maeda_a 2015/01/22
    「ピケティの回答…r>g ばかり強調されるのは不本意。r>g は、19 世紀までの話の説明としては重要だが、20 世紀戦後や、21 世紀の予測にも不適切(山形の心の叫び:な、なんだって~~!!)」
  • お金がすべてではないけれど、お金もある程度は効く。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ビヨルン・ロンボルグが言及していたので知った報告書。 Legatum Institute, Commission on Wellbeing and Policy Wellbeing and Economy (pdf) まだ読みかけだけれど、なかなかおもしろいわー。作った委員はアンガス・ディートンからレイヤードなど、えらい人いっぱいで、非常にきちんとしたもの。 で、この中で出てくるのが冒頭に挙げたグラフ。職業別に見た、平均年収人生満足度。これを「幸福」と解釈すべきかどうかは議論のわかれるところ。「幸せ」「人生の満足度」「福祉」といったことばの選択で、この手の調査の結果がごろごろ変わるのは有名だから。でも、まあ幸福みたいなもんですな。 明らかに全体的な傾向としては、満足度と年収とには相関があって、しかも収穫逓減が効いてるらしい。だけれど、職業別の差は非常に大きい。酒場のオヤジ (public

    お金がすべてではないけれど、お金もある程度は効く。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    maeda_a 2015/01/06
    「ありがちなのは、「お金がすべてではない」というのを「お金はまったく幸福に影響しない」というふうに脳内変換してしまって、だから経済成長が不要だ現代社会を見直すべきだ心を重視すべきだ、と…」
  • ピケティでトリクルダウン実証! お年玉企画 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ピケティでトリクルダウンは否定されたとかいう論者があちこち出回っているようだけれど、そんなことはない! トリクルダウンはおきまーす! ということでその実証。先日、贈答用に手元にあった『21世紀の資』の上に、コーヒーがトリクルダウンしてしまいました。ほらみろ、ちゃんとトリクルダウン起きたじゃないか。汚れたのはカバーと小口のみ。中身には影響なく、可読性にも影響しません。 さすがにこれを贈答用に使うわけにもいかないが、さりとて捨てるのも惜しい。ということで、これを貧乏人たちにトリクルダウンさせることにしました。全三冊。応募資格は以下の通り: 所得底辺層(そうでないとトリクルダウンの意味がない!) トリクルダウンの力を信じていること! 当然、が汚れてるとか文句を言わない人 を受け取れる送り先を国内に持っていること 応募要項は以下の通り: 山形のメールアドレスに、今回の企画への応募だということ

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    maeda_a
    maeda_a 2014/12/24
  • 日銀黒田セミナー@『公研』:すばらしいが、うーん、楽観的だなあ。でも産業界だけにレクチャーとはずるい。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    先日、池内恵と対談(というかインタビュー)をしたので、この『公研』という雑誌が毎号送られてくるようになって、面白い記事とか結構ある。電力会社中心の、産業界だけが見る雑誌のようなんだけれど、もっと広く読まれていいんじゃないかと思うんだけど。 その最新号が送られてきて、表紙を見てぼくは一瞬、見たものが脳で処理される前に「あれ、これってどっかで見た名前だけどだれだっけ」というステージから「いやまさか、そんなはずはないよな」というのが何度か往復するような、めまいのようなものを感じてしまいましたよ。黒田東彦って……確か日銀行とかいうところの総裁かなんかやってる人に、同姓同名の人がいたけど、まさかねえ。金融政策の話をするというけど、まさかねえ。 そのまさか。 いやあ、金融政策運営について、産業界だけにこういうレクチャーしてあげるというのはずるいっすよ。こういう話は、経済全体に関わることなんだし、ちゃ

    日銀黒田セミナー@『公研』:すばらしいが、うーん、楽観的だなあ。でも産業界だけにレクチャーとはずるい。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    maeda_a 2014/12/22
    「黒田東彦って……確か日本銀行とかいうところの総裁かなんかやってる人に、同姓同名の人がいたけど…いやあ、金融政策運営について、産業界だけにこういうレクチャーしてあげるというのはずるいっすよ。」
  • 池田『日本人のためのピケティ入門』:pp.38-47をとばせばアンチョコとしてはOK - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    人のためのピケティ入門: 60分でわかる『21世紀の資』のポイント 作者: 池田信夫出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2014/12/12メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (8件) を見る ピケティのアンチョコ、お次はこれです。 期待している人には申し訳ないんだが、アンチョコとしては決して悪いではない。もちろん、『21世紀の資』は言っていることはストレートなので、アンチョコ部分はだれが書いても大きくまちがえることはない。昨日の竹信金曜日も、そこのところははずしていない。が、アンチョコとして使うには、つまみいしやすいというのも重要な条件だ。書はそっちの点もうまく出来ている。だから当に手抜きをしたい人には、こののほうが向いてるかも。 もちろん中身は薄いよ。でもそのためのだから仕方ない。一応Q&A形式でまとめていて、その形式も中身はぼくの

    池田『日本人のためのピケティ入門』:pp.38-47をとばせばアンチョコとしてはOK - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    maeda_a 2014/12/16
    「いまだにアベノミクスが円安だけの話だと思ってるとはねえ。」
  • 竹信『ピケティ入門』:素養のない人が書いたアベノミクス重箱のすみつつき本。ピケティ解説はまちがってはいない。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ピケティ入門 (『21世紀の資』の読み方) 作者: 竹信三恵子出版社/メーカー: 金曜日発売日: 2014/12/08メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (10件) を見る ピケティ便乗解説がいくつか出てきた。市が栄えるのは結構なことです。でも訳者としては、できればきちんとした解説になっていてほしいな、と思うのは人情でしょう。そんなわけで、一応見てみました。その筆頭が、この赤い。そしてその評決は…… あまりおすすめできないと言わざるを得ない。 1. 解説部分は、まちがってはいない……が、素養がないのはモロバレ まず、第1章と第2章では、ピケティ『21世紀の資』の概略説明。ここのところは、まちがってはいない。まちがってはいないんだが、見た瞬間にこれを書いたのがこの分野の素養のまったくない人間だということがすぐわかる。 ピケティの基的な式は、r > g というや

    竹信『ピケティ入門』:素養のない人が書いたアベノミクス重箱のすみつつき本。ピケティ解説はまちがってはいない。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    maeda_a 2014/12/16
    「それってピケティになんか関係ありますか?」
  • ピケティ『21世紀の資本』サポートサイト完成 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    21世紀の資 作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森正史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/12/09メディア: 単行この商品を含むブログ (107件) を見る 1. サポートサイト公開 これまでベータ版で公開していたピケティ『21世紀の資』のサポートサイト、奴隷たちの献身的な働きにより日正式に公開。専門補遺のページもすべて邦訳に対応しております。以下は以前のリリース繰り返し: ******** ピケティ『21世紀の資』は、使用データやエクセルファイルを全部ウェブのサポートサイトで公開し、に載らなかった詳細なデータ表やグラフ、各種データの説明などはそちらに載せてある。そして専門補遺でも計算の説明の相当部分は「Excelのセルの計算式を見るように」という説明になっている。 つまり、としてはこのサイトの中身もセットで一通り訳さないと、完全な翻訳にはならないわ

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    maeda_a 2014/12/02
  • 便所の行列にみる「元を取る」現象と悪循環 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ぼくは基、行列が嫌いだし、行列に喜んで並んでいる連中はどうしようもないバカだと思っている。先日、かなり長い時間飛行機にのったんだけれど、まず搭乗のときにみなさんバカみたいに行列作りますわな。XXXX人みたいに全財産を手荷物で抱えて乗ろうという人は、まあ収納場所確保のためにがんばって早めに乗る意味はあるだろう(それはそれでバカだと思うが)。でもそうでない人は、並んでどうする? 席はもう指定されてるんだよ? 昔はオーバーブッキングとかあったから早めにすわって席を確保する意味もあったけど、いまはまずない。 そしてまた、席が便所の近くだったんだけれど、これまたみんなすぐ並びたがる。離陸してすぐに便所に行列ができる。そして飯の後ね。その後も何度か波がある。まあ飯のあとは多少は生理現象で仕方ないかもしれない。でもそれ以外のときって、少し頃合い見計らえば全然並ぶ必要なんかないのに……昔は、機内映画をで

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    maeda_a 2014/10/25
    “長いこと行列すると、いったん入ったらなるべくそこに長居して…最大限に使おうとする人が結構いるんだって…するともちろん、その分行列はさらに長くなり、待ち時間も延び…”
  • ピケティ『21世紀の資本』サポートサイトその他 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    21世紀の資 作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森正史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/12/09メディア: 単行この商品を含むブログ (107件) を見る 1. サポートサイト β版公開 ピケティ『21世紀の資』は、使用データやエクセルファイルを全部ウェブのサポートサイトで公開し、に載らなかった詳細なデータ表やグラフ、各種データの説明などはそちらに載せてある。そして専門補遺でも計算の説明の相当部分は「Excelのセルの計算式を見るように」という説明になっている。 つまり、としてはこのサイトの中身もセットで一通り訳さないと、完全な翻訳にはならないわけだ。 ということで、サポートサイトを以下にほぼ完全に翻訳した。 ピケティ『21世紀の資』サポートサイト http://cruel.org/books/capital21c/ オリジナルのサイトとほぼ同じ内容

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    maeda_a 2014/10/11
    「またその前後で見かけたのが、日本の学者がこの本について、資本が増えれば収穫逓減するという基本を忘れている、という「批判」をしていたという記事。もちろんそんなすぐに思いつくような論点は十分に」
  • エミリー・オスター『妊娠出産の常識 ウソホント』:おおお、エミリー・オスターきたーっっっっ!! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    お医者さんは教えてくれない 妊娠・出産の常識ウソ・ホント 作者: エミリーオスター,Emily Oster,土方奈美出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2014/10/03メディア: 単行この商品を含むブログ (3件) を見る きましたエミリー・オスター。アメリカ経済学期待の星(だったんだけど、こないだきたIMFの期待の新星30人には入っていなかったので驚き)エミリー・オスターの、日初紹介。それとこれって処女作? その彼女がこんな方面にきましたか、とびっくりする一方で、エミリー・オスターは当にわけわからないカバー範囲の広さというか無節操ぶりというかの人なので、かえって納得したり。アフリカのエイズと性病の関係については以前紹介した通り。また、そこにも書いたけれど、途上国で女の子が1億人も間引きされているのでは、というアマルティア・センまで大騒ぎした謎に対して、B型肝炎が関係して

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    maeda_a 2014/10/09
    「これが一年前に出ていたらなあ……」w
  • お金についての浅はかな話 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    要約 ケインズ 雇用と利子とお金の一般理論 作者: 山形浩生,J・M・ケインズ出版社/メーカー: ポット出版発売日: 2011/11/16メディア: 単行購入: 7人 クリック: 272回この商品を含むブログ (11件) を見る ビットコインがらみでお金に関するをいくつか読んでいるんだけど……どのを読んでも、「ではお金とは何か、その質とは何か」というのが必ず出てきて、そしてお金の哲学みたいな話がはじまる。 だけれどいろいろ読んで見て、基的に、お金を哲学的に理解しよう、質的に厳密に理解しようという議論って、全部だめだという感想に到った。特に、真剣にそれをやろうとした当に善意の、学問的良心に満ちた、生真面目な学者先生の議論は、その熱意は痛いほどわかるので大変言いにくいんだけど、まったくダメ。いやむしろ哲学的に、理念的に、精緻に、厳密に掘り下げて原理的に考えようというその生真面目な

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    maeda_a 2014/07/15
  • ピケティ『21世紀の資本』:せかすから、頑張って急ぐけれど、君たちちゃんと買って読むんだろうねえ…… - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Note (2014.08.04) What follows are some rants by the Japanese translator of "Capital in the 21st Century." I realized that it can be taken out of context (and that some people actually do such things), so I guess I need to explain what's going on. The whole piece was intended to serve as a half-joke expectation management. In Japan, there was some false rumor about the timing of the Japanese trans

    ピケティ『21世紀の資本』:せかすから、頑張って急ぐけれど、君たちちゃんと買って読むんだろうねえ…… - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    maeda_a 2014/07/13
  • 岩田規久男の講演会に行ってきた! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    注:写真と文はあまり関係ありません。 岩田規久男は、日銀副総裁になってから一部の人に引きこもりとまで揶揄される露出の少なさで、人前に顔を出すのは久々という感じ。で、今日は如水会館で講演があったので、のぞいてきたよ! ……といっても、先日の黒田総裁講演もあるので、そーんなに期待していなかったんだけれど、結果的にはかなりおもしろかった。 講演体 客は、月曜午前という時間帯なので仕方ないことだが、暇そうなジジイ比率がきわめて高く、これが後で禍根を……でもあとは結構まじめそうな人々。で、中身だが、まあ四の五の言わずにこの配布資料を見ろや。どんな話をしたかわかるでしょ。日銀の公式発表です。 2014.06.30 岩田規久男講演会資料とメモ(pdf 880kb) でも、いろいろな指標をまとめて並べてくれているので、わかりやすい。あと、フィリップス曲線は明解ですな。あと、「日銀のコミットメントとは、

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    maeda_a 2014/06/30
    「「日銀のコミットメントとは、日銀が他のもの―高齢化だの中国製品だの―のせいにせず、物価はすべて金融政策で、日銀だけでこの部分はやりきるということ」と明言」
  • エゴサーチ:富岡日記とSF - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    富岡日記 (《大人の棚》) 作者:和田 英みすず書房Amazon ツイッターで、2014年4月末にエゴサーチをしてみると、何やら突然二種類のネタでもりあがっていて、騒動好きのワタクシといたしましては嬉しい限り。 一つ目のネタは、富岡製糸工場が世界遺産入りするとかで、ぼくが勝手にスキャンしてアップロードした富岡日記が俄然注目を集めていること。すばらしいことです。が、言っておくとぼくは富岡製糸工場の世界遺産入りをまったく評価していない。というのも…… なぜぼくが『富岡日記』をアップロードしたかといえば、それがかなり手に入りにくい状態になっていたからだ。それでも当時から、世界遺産にしろという騒ぎはやっていた。さて富岡製糸工場は世界的に見て重要かもしれない。ぼくは特にそうとは思わないんだが、それはひとそれぞれ。でもそれなら、それを裏付ける資料を作ろう。なぜ大事なのか、何がおもしろいのかをきちんと

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    maeda_a 2014/04/30
    「言っておくとぼくは富岡製糸工場の世界遺産入りをまったく評価していない。というのも……」
  • 消費税引き上げ前夜に:2014年の経済ジャーナリズム (月刊Journalism 没原稿) - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Journalism 2014年1月号 出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2014/01/10メディア: 単行この商品を含むブログ (2件) を見る もうすぐ消費税率引き上げなので、その前に昨年末に書いた原稿をアップしておく。朝日新聞の雑誌「Journalism」が、2014 年の経済ジャーナリズムについてということで、要求通りのものを書いたのですよ。 ところが、ゲラまで直したあとで、いきなり編集長判断でボツ、とのこと。 その後、実際の雑誌が出たのを見たところ……とにかく全編、なんでもいいからとにかく安倍政権批判をしなくてはいけない、という至上命令が下った模様。群の音だ、秘密保護法でやりたいほうだい、政権の私物化だ云々。全部そんな記事ばっかり。え、2014年のジャーナリズムのあり方についての特集じゃなかったんですか―― ジャーナリズムは秘密保護法に反対しなくてはならない、よって

    消費税引き上げ前夜に:2014年の経済ジャーナリズム (月刊Journalism 没原稿) - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    maeda_a 2014/04/01
    「朝日新聞の雑誌「Journalism」が、2014 年の経済ジャーナリズムについてということで、要求通りのものを書いたのですよ。ところが、ゲラまで直したあとで、いきなり編集長判断でボツ、とのこと。」
  • 「宇宙SFの現在」の感想 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Space, the Final Frontier? 作者: Giancarlo Genta,Michael Rycroft,Franco Malerba,Michael Foale出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2003/02/13メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る 稲葉振一郎がシノドスに「『宇宙SF』の現在」(2014.03.22) なる一文を寄稿している。 論点としては、最近のSFでは宇宙進出がバーチャル化されていて、生身の人間の移住が出てこないということ。稲葉大人はそれが、異星人の必要性のためだと主張している。異星人に「他者」(これってときどき文系の人が使う、大仰でとんでもない絶対理解不能者みたいな意味じゃなくて、ちょっとちがう相手、くらいの意味の他者だよね? カッコつける必要ないと思う)として出てきても

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    maeda_a 2014/03/23
  • ケインズ「お金の改革論」 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    エンゲルスからちょっと寄り道して、若き日のケインズ。ケインズがマネタリストでもっと明解な文章を書いた頃の代物の全訳。 まだ「ケインズ経済学」にはなっていない。その一方で、ブレトン=ウッズ体制につながるアイデアの萌芽は出ている。貨幣数量説全面支持のだと言われるけれど、三章読むと必ずしもそうではないね。基は貨幣数量説だけど、でもきちんとその通りにいかない場合もたくさんあるから注意しようね、というのが延々書いてあって、貨幣数量説をボコボコに否定した『一般理論』と、実は立場的にそんなに遠くないように思う。注意しようね、の部分を細かく詰めると、一般理論でのお金の話になる。 提言とかは、なにせ金位制時代のものだからいまは歴史的な興味だけになるけれど、「長期的にはわれわれみんな死んでいる」という有名な、ぼくのお気に入りのせりふが出てくる一冊。(pdf の p.33) お金の改革論 (pdf 430

    ケインズ「お金の改革論」 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    maeda_a 2014/03/18