産総研は12日、ナノチューブ実用化研究センターが開発した、衣類のように柔らかく、伸縮、曲げ、ねじり、圧縮、衝撃といったさまざまな負荷をかけても壊れないトランジスタを発表した(プレスリリース、 論文アブストラクト)。 ニュースリリースによれば、 このトランジスタは、金属や酸化物のような硬い材料を一切使用せず、単層カーボンナノチューブ(単層CNT)、ゴム、ゲルといった柔らかい炭素系材料だけで構成されるため、負荷をかけると全ての部材が一体化して変形する。
産総研は12日、ナノチューブ実用化研究センターが開発した、衣類のように柔らかく、伸縮、曲げ、ねじり、圧縮、衝撃といったさまざまな負荷をかけても壊れないトランジスタを発表した(プレスリリース、 論文アブストラクト)。 ニュースリリースによれば、 このトランジスタは、金属や酸化物のような硬い材料を一切使用せず、単層カーボンナノチューブ(単層CNT)、ゴム、ゲルといった柔らかい炭素系材料だけで構成されるため、負荷をかけると全ての部材が一体化して変形する。
20世紀後半から急激な縮小が観測されていた塩湖アラル海が、ほぼ干上がっていることが確認されたそうだ(CNN.co.jp、Slashdot)。 アラル海は中央アジア西部、カザフスタンとウズベキスタンにまたがって存在する内陸湖。NASAでは2000年以降アラル海の衛星画像を毎年撮影し続けてきたとのことで、画像を追って行くと年々湖が縮小していくことが如実に分かる(写真入り記事)。そしてついに今年には南アラル海の東側が完全に干上がってしまったという。 かつては世界で4番目に大きな湖であったアラル海だが、その干上がりには人為的な要因が大きいという。アラル海にはアムダリヤ川とシルダリヤ川の2つの川が注ぎ込んでいたが、1950年代にはウズベキスタンおよびトルクメニスタンの綿栽培の農業用水として旧ソ連がこれら川の流れを変え、湖への水量が減り縮小が始まったとのこと。雨量も少なく、1960年から1996年にか
イギリス南部には、円状に石が建てられた「ストーンヘンジ」という遺跡がある。ストーンヘンジが何のために作られたかは今でも解明されていないが、その周辺の地下に未知の遺跡が隠されていることが最新の研究で明らかになったそうだ(ハフィントンポスト)。 調査では、遺跡を破壊せずに地中の調査を行える地中レーダーや3Dレーザースキャンなどが利用されたという。その結果、この周囲にはこれまで考えられていたよりも多くの遺跡があることが明らかになったそうだ。
人類が反映できた理由の1つに、農業がある。農業を行うことによって人類はより安定して食べ物を得られるようになったが、それだけでなく、農業によって人類の遺伝子も変わっていったのではないかという研究結果が明らかになった(Science、本家/.)。 8500年前に農業が普及するまで、ユーラシア大陸の居住者のほとんどが狩猟採集民であった。スペインで発見された8000年前の開拓民の骨のDNAを調査したところ、この頃の人間は澱粉やミルクを消化することができなかったことが分かった。また、これらの開拓者たちは、浅黒い肌と青い目を持っていたという。さらに、後に大きな惨劇を引き起こす疾患に対する免疫力を持ってなかったともされる。 この調査結果は、彼らが狩猟採集から農業に移行したことにより、人間が遺伝および生物学的な変化を経験したことを理解するのに役立っているとしている。
米オレゴン州の農場で、自生している遺伝子組み換え小麦が発見され、農林水産省はオレゴン州産が含まれる「ウエスタン・ホワイト」の輸入を当面停止することを明らかにした(毎日jpの記事、 MSN産経ニュースの記事、 NPRの記事、 本家/.)。 発見された遺伝子組み換え小麦は米モンサント社がオレゴン州などで試験栽培していたもので、グリホサートを使用した除草剤に強い品種だという。ただし、開発は9年前に中止され、市場に出回ることはなかったという。遺伝子組み換えによるグリホサート耐性作物は大豆やトウモロコシなどが栽培されており、食べても安全とされているが、どの程度遺伝子組み換え小麦が広がっているのか、栽培されている小麦に混ざっているのかなどについては不明だ。米国で生産される小麦の半数は輸出されているが、遺伝子組み換え作物の輸入を禁じている国も多く、今後の影響が懸念される。米農務省(USDA)ではモンサン
ハッブル宇宙望遠鏡は、地球から約 150 光年離れたヒアデス星団のなかに、二つの白色矮星に大気のある惑星の残骸を発見したという (Discovery News の記事、ESA/Hubble のプレスリリース、本家 /. 記事より) 。 この残骸は白色矮星の極端な潮汐力によって地球型の惑星が引き裂かれたものらしい。大気のある白色矮星は以前にも観測されたことがあるが、比較的若い星団に属しながら、太陽系のような惑星系があるという証拠を発見したのは今回が初めてだとしている。太陽のような星はすべての水素燃料を使い果たしたあとに赤色巨星となり、最終的に白色矮星になる。太陽の周りを回っていた惑星は、新たに形成された白色矮星が引き起こす潮汐力により、惑星の大気が白色矮星に引きずられるという。その様子はまるで埃のように見える。天文学者はこの埃のスタースペクトルを分析することにより、古い星が持っていた材料の化
米DARPA(国防高等研究計画局)は120万画素のカメラ、脳波スキャナ、視覚処理アルゴリズムと複数のコンピュータを組み合わせた「コグニティブ技術危険通報システム(CT2WS)」のプロトタイプ製造に成功したと発表した。 このシステムは、簡単に言えば戦場の様子を監視するための監視カメラ。特殊な機能としては、監視を行う兵士の脳波をモニターする機能を備えていることだ。人間の意識下では、カメラ上に敵戦闘員の気配があったとしても、本当にそれが敵なのか判断するのに若干の時間がかかる。しかしDARPAによれぱ、人間は違和感の検出に本質的に熟達しており、意識上での認知には時間がかかっても、人間の脳自体はこうした情報を検知することができるという(EXTREMETECH、DARPAリリース、本家/.)。 そこでCT2WSでは、兵士の脳にある潜在意識のパターンをチェックし、兵士が自覚する前に危険を察知、オペレータ
量子状態を操るのは,光が一番簡単です. 最近では単一光子を発生させられますし,entangleした光子対なども簡単に作れる,縦偏光-横偏光だの円偏光の右巻き左巻きといった二状態を量子ビットとしたような系も簡単に実現できる.演算面を見ても偏光素子での偏光の分割,ビームスプリッターによる分割(単一光子の場合,経路Aに進んだ状態と経路Bに進んだ状態の重ね合わせが作れる),またその逆過程によって複数の状態を重ね合わせる(異なる経路を通ってきた光をビームスプリッタに入れて一つの光にする)とかが出来ます.検出も,単一光子検出が簡単にできるので問題なし.また量子状態の保持時間も尋常じゃなく長く,固体中などに入れない限り事実上どこまでもその量子状態を保ったまま進んでいく. ところが問題が一つあって,文字通り光の速度で飛んで言ってしまう,ということです. このため,データをバッファしておいて必要なときに演算
少し前に火星探査機フェニックスが火星の土を採取する際に観測した「白い物体」について報じられましたが、その土の予備分析を行ったところ、予想よりずっとアルカリ性であるということが判明しました(ロイター記事、本家/.記事より)。あくまで予備分析の段階としながらも、フェニックスの湿式化学分析のリーダーであるSam Kounaves氏は、「現在か過去、もしくは未来において(火星での)生命を支える必要条件、もしくは栄養素と呼ぶべきものが発見されたと言えるだろう」と記者に語ったそうです。また、「家の裏庭にあるようなタイプの土だよ、アルカリ性のね。アスパラガスなんかが上手く育つかもしれないね。とてもワクワクするね。」とも述べたそうです。 アスパラガスはアルカリ性の土壌を好む作物ですが、他にもほうれん草やビートなどがアルカリ性土壌でよく育ちます。
本家記事より。イスラエルのロシア系移民Avraham Trakhtman氏が40年近く解答が出なかった数学の難問に答えを出したそうです(論文PDF)。Benjamin Weiss氏とRoy Adler氏によって1970年に最初に提示されたRoad Coloring problemと呼ばれるこの問題は、与えられた有限数の道がある場合、その道を色分けにより記号化し、どこを始点にしようともある目的地点に到達できる方法があると仮定したもので、「実生活に例えるとすれば、友人の家への行き方を尋ねた時、自分がどこにいようとその友人の家に到達できる方法を教えてもらうということにあたる」ものだそうです(en.wikipedia.orgより)。今回導き出された答えは情報科学などの分野で有益に応用される可能性があるとのことです。 63歳のTrakhtman氏はこの命題への答えをたった8ページの論文にまとめ、こう
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