陸上自衛隊が新中期防衛力整備計画に基づき計画・開発していた新型戦車『TK-X(仮称)』の試作車がこのたび報道陣に公開された(毎日新聞記事・AFP記事・産経新聞記事)。新型戦車の特徴は、車両間での情報共有が可能なC4I機能を搭載した点と、小型・軽量化され戦術的展開性が向上した点、現状の90式戦車よりも火力・防御力・機動力が向上した点である。対ゲリラコマンド戦闘や市街地での戦闘にも対応したとうたわれており、開発費は484億円、1両の価格は7億円ということだ(ちなみに90式戦車の開発費は300億円、1両あたりの値段は8~10億円)。 全長約9.4m、全幅約3.2mと、現在の90式戦車(全長9.7m・全幅3.4m)よりは一回り小柄で、車重も90式の50tから軽量化されて44tとなり、戦場への展開がより容易になったということだ。主砲は120mm滑腔砲であり、これは90式戦車と変わりないがより高威力化