民主党の鳩山由紀夫元首相は14日、自らが率いるグループ「政権公約を実現する会」の研修を福島県郡山市の磐梯熱海温泉で開いた。民主党創設者の一人であり、政権交代に導いただけにオーナー然と振る舞ってきた鳩山氏だが、最近はめっきり求心力が落ち、研修参加者はわずか10人。自らの優柔不断さが招いたツケとはいえ、冷たい秋風が骨身に染みる。(酒井充、小島優) 「被災地には国の支援が遅れているところが多々ある。皆さん方が何をなすべきか勉強するいい機会だ」 午後6時20分、温泉旅館の会議室で、鳩山氏はマイクを握り、震災復興への意気込みを熱く語った。 だが、話を聞いていたのは、松野頼久元官房副長官らグループ所属の5人と地元選出議員1人の計6人。米長晴信事務局長や川内博史衆院議員らが海外出張中とはいえ、あまりにわびしい会合となった。 鳩山グループは、平成21年の政権交代が実現したときには100人近くに膨れあがり、