印刷 関連トピックス総選挙 韓国の相互貯蓄銀行を舞台にした贈収賄事件を捜査している検察当局は14日夜、李明博(イ・ミョンバク)大統領夫人のいとこで、財団理事長の男性(72)をあっせん収財容疑で逮捕した。一連の事件では与野党の国会議員も関与しているとされ、来春に総選挙を控える政界に緊張が広がっている。 報道によると理事長は、旧知の貯蓄銀行会長から、営業停止を免れるために関係者への働きかけを要請され、巨額の金品を受け取った疑い。李大統領の実兄の国会議員、李相得(イ・サンドゥク)氏の秘書も別の事件で逮捕されるなど、大統領周辺や側近らの摘発が相次いでいる。 韓国では、与党ハンナラ党内の主導権が大統領に距離を置く国会議員らに移りつつある。街頭では米韓自由貿易協定の反対運動が続き、黄海で起きた刺殺事件で中国に対する国民感情が悪化。日本との関係でも慰安婦問題で頭を痛めており、大統領の側近は「三重苦