日本国憲法をネタにした異例の「憲法改正落語」に取り組んでいる落語家がいる。上方落語の名人、四代目桂福團治(ふくだんじ)さんの長男、福若さん(46)。憲法の前文を「中身のないきれい事」と指摘し、日本の国柄にふさわしい憲法を、と軽妙な語り口で訴える。高座ではタブーに等しい話題。「政治に口を出すな」という批判にも、「祖国を愛する者として当然の主張だ」と意に介さない。自称「落語界の風雲児」の挑戦は続く。(中村雅和) 「きれい事だらけ」 「ご隠居はん、娘が学校で憲法の前文は名文と習っとるみたいですが、ホンマでっか?」 「これは迷う文と書いて迷文や。前文は上辺だけで中身のないきれい事だらけの文章や。日本人としての精神が全く伝わってけえへん」 憲法改正落語は、主人公と改憲論者の「ご隠居」の掛け合いを通して、福若さんの憲法観を披露していくスタイルだ。 平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全
![「憲法前文は名文でっか?」「迷う文と書いて迷文や。日本人の精神が伝わってけえへん」 桂福若さん、創作落語で憲法改正「考えるきっかけに」(1/3ページ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/ff2a86bde325597ce754ee6730acd289dc11e7e5/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2FCXBW-gW9oc4RaLyJrY92JMC-MHg%3D%2F1200x630%2Fsmart%2Ffilters%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FNSMMEVHEANPS3G735M24WSOMEI.jpg)