「私たちは、サンタ・クロースじゃないんだ。援助の手を差し伸べるのは、もうゴメンだ!」と、あるオランダ人男性はそう吐き捨てるようにそう言った。誰に対しても親切に接し、何かを無償で施すことを至上の喜びとする、「サンタ・クロースのように寛大だった」オランダ人たちが今、変わりつつある。 ◆外国人に寛大な国、オランダ 国土面積は日本の九州と同程度の小国・オランダは、1970年代から移民・難民をほぼ無条件で受け入れ続け、その懐の深さを国の象徴とし、『寛大な多民族国家』として世界の国々に対しアピールしてきた。在外国人たちの国籍を列挙すれば、世界一周が出来るというのが国民の自慢であり、それを象徴するかのように、首都アムステルダムには現在、約150ヶ国の外国籍を持つ人々が、肩を寄せ合って暮らしている。 なぜ、オランダ国民は外国人に対して寛大なのだろうか。その理由のひとつに、センセーショナルな話題を世界に提供
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