安倍首相(自民党総裁)は1日午前の自民党役員会で、3日に内閣改造・党役員人事を行うと表明し、一任を取り付けた。 東京都議選の歴史的惨敗や内閣支持率の急落で求心力が低下する中、人事を刷新して政権浮揚につなげたい考えだ。内閣改造では、新たに小野寺五典・元防衛相(57)の入閣が固まった。 首相は党本部での役員会で「(前回の内閣改造・党役員人事から)3日で1年たつので人心を一新したい」と述べた。その後、首相官邸で開かれた閣僚懇談会では「新たな布陣で国民とともに各般の政策を力強く前に進めたい」と語った。 首相は内閣の要である菅官房長官(68)と麻生副総理兼財務相(76)は留任させる方針だ。公明党から入閣している石井国土交通相(59)の留任も固まったほか、茂木敏充政調会長(61)を重要閣僚で入閣させる方向で調整している。