発達した低気圧の影響で北海道は2日、局地的に大雨となった。線路が冠水し、列車が運休するなど影響も広がっている。雨は3日も降り続く見通しで、札幌管区気象台は土砂災害や浸水、河川の増水に注意を呼びかけている。 同気象台によると、2日の降り始めから午後7時半までの雨量は、登別市カルルスで132ミリ▽白老町白老で113ミリなど。奥尻町奥尻では同日、午後2時半までの3時間に観測史上最高となる75ミリの降水量を記録した。 3日は太平洋側で、午後6時までの24時間雨量が多い所で120ミリに達し、1時間あたり最大40ミリを記録する恐れもある。
IS・アルカイダ派閥抗争 【カイロ秋山信一】バングラデシュの人質事件はISとアルカイダの2大勢力によるイスラム過激派の派閥抗争が激化する中で起きた。両組織が競合する中東やアジア、アフリカでは、競うようにテロ事件への関与を主張しており、宣伝効果を狙って外国人が狙われる事件も相次いでいる。 6月29日、「建国宣言」から2年を迎えたISは「イスラム国の広がり」と題する文書を出した。中東、アフリカ、アジアの12カ国・地域で「一部の実効支配」を主張。バングラデシュ、トルコ、フランスなど6カ国を「秘密部隊の存在地域」と位置付け、各地にテロ要員が潜伏していることを示唆した。 ISの文書には、アルカイダをけん制する思惑も透けて見える。「実効支配」を主張したアフガニスタンやソマリアは、アルカイダ系勢力が基盤としてきた地域だ。しかし、一部のメンバーがISのアブバクル・バグダディ指導者に忠誠を誓う例が続出。過激
【ダッカ金子淳】「ここから助け出してくれ!」「無事を祈っているよ」。バングラデシュの首都ダッカで1日(日本時間2日未明)起きた人質テロ事件で、人質になったバングラデシュ人の兄は、弟と約8時間にわたってメールで連絡を取り合った。悲痛な叫びを伝えてきた兄の安否を気遣う弟が、地元紙「デーリー・スター」の取材に応じた。脱出した人たちによると、人質は武装集団にイスラム教の聖典コーランを暗唱させられ、できない人が襲われたという。 同紙によると、人質になったのは、現場の飲食店で働いていたサミール・バロイさん。弟のゴパルさんは、事件発生から約30分後の1日午後10時(日本時間2日午前1時)ごろ、携帯電話のメールで兄と連絡がついた。
【ダッカ金子淳】バングラデシュの首都ダッカで1日夜(日本時間2日未明)、武装集団がレストランを襲撃した人質テロ事件で、治安部隊が2日の救出作戦で人質のうち13人を救出したが20人が死亡した。実行犯6人は殺害、1人は拘束された。現地当局者が明らかにした。萩生田光一官房副長官は2日、日本人1人が救出されたが7人が安否不明だと述べた。安倍晋三首相は同日夜、7人の安否に関し「大変厳しい状況にある。痛恨の極みだ。残虐非道なテロに強い憤りを覚える」と語った。 事件では1日午後9時30分(日本時間2日午前0時30分)ごろ、武装集団がダッカ中心部、グルシャン地区のレストラン「ホーリー・アルチザン・ベーカリー」を襲撃し人質を取って立てこもった。治安部隊は2日午前7時40分(同午前10時40分)ごろ内部に突入し、約3時間後に鎮圧した。
コース確認ため会場で試験飛行する小型無人機「ドローン」=兵庫県加東市で2016年7月1日午後2時42分、石川勝義撮影 小型無人機「ドローン」の速さを競う「ドローンレーシングカップin神戸」が3日、兵庫県加東市久米のドローン専用練習場「スカイグラウンド」で開かれる。時速140キロで飛ぶ機体が急旋回するなど、スピード感ある動きが楽しめる。県内でのドローンのレース開催は初。上位入賞者には賞金が贈られる。賞金をかけたレースとしては全国初という。 ドローン開発や空撮を扱う「カイトコーポレーション」(西宮市)主催。競技はドローンが送る映像を一人称視点(FPV)ゴーグルで見ながら操縦する「FPV」と、目視による操縦の2種目があり、全国から計約50人が参加。旗の間を縫うように飛行させたり、ループの下をくぐらせたりしてタイムを競い、FPVの準決勝と決勝では3機のドローンがレースを展開する。
記者会見で経緯を説明し、「深くおわびする」とのコメントを読み上げる服部秀洋市長=岐阜県下呂市役所で2016年6月9日、中村宰和撮影 岐阜県下呂市の服部秀洋市長が公務で韓国・大田広域市儒城(ユソン)区を訪問中、朝にビールを飲んでから視察に出かけた問題などに絡み、儒城区訪問団の団長を務めた下呂温泉観光協会の滝康洋会長は1日、協会の謝罪文を招待元の儒城観光振興協議会に出したことを明らかにした。 謝罪文は「おもてなしを受けながら、市長の不適切な行動と振る舞いがあり、多大な迷惑をかけ、心からおわび申し上げます。今後、二度とこのようなことがないよう姿勢をただし、今回の反省を礎として、両協会の絆を今まで以上に深めるように努力…
左腕に筋電義手を着けて、傘の柄を改造したおもちゃの釣りざおで遊ぶ亮介くん。左は作業療法士の三神敬弘さん=東京都文京区の東大病院で6月、宮武祐希撮影 筋電義手は、筋肉が発する微弱な電流を感知して思い通りに手先を動かすことができるロボットハンドだ。兵庫県立リハビリテーション中央病院(神戸市西区)では普及のため、「小児筋電義手バンク」を設立。全国からの寄付金などで購入して、必要な子どもに無償で貸し出している。 生まれつき両手足の先がなく、同病院でバンクから貸与された義手で訓練に励む神戸市西区の前川夢奈(ゆな)ちゃん(2)に私が出会ったのは、昨年秋ごろだった。夢奈ちゃんは初めは母のジェさん(35)に抱かれて恥ずかしそうにしていたが、義足を着けると元気よく歩き始め、小さなおもちゃの人形を一つずつ箱に入れる訓練を根気強く繰り返した。最近は反抗期で、訓練を嫌がることもあるというが、自分から進んで義手を着
埼玉・浦和の名物ウナギをイメージし、アンパンマン作者の故やなせたかしさんがデザインした「浦和うなこちゃん」の石像が昨年11月にさいたま市南区の別所沼公園から姿を消し、地元のウナギ料理店でつくる「浦和のうなぎを育てる会」は1日、同型の石像を市に寄贈した。公園を所有する市は今後、像が消えた台座に新たに置く予定だ。 同会によると、なくなった石像は高さ約30センチ、重さ約18キロで2009年に制作。同型の石像は他に20体ほど作られ、同会会員の店舗などにも置かれた。このうち1体を引き取ったウナギ店が廃業しており、経営者だった元会員が今回、代わりの石像として同会に譲り渡してくれたという。
遺伝性の乳がんや卵巣がんの発症にかかわる遺伝子の検査を受けた人の情報を、全国の医療機関から集めてデータベース化する登録事業が始まった。遺伝性の乳がんや卵巣がんは、米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが乳房の予防切除をしたことで関心が高まったが、日本人の発症率や診療成績などのデータは不足している。全国登録のデータを解析し、患者の診療や予防に役立てる。 登録は、研究団体「日本HBOCコンソーシアム」が実施し、全国の約40医療機関が参加する予定。対象は、乳がんや卵巣がんの発症にかかわる「BRCA」という遺伝子について検査を受け、同意が得られた人。各施設が倫理審査委員会の承認を得た後、匿名化した情報を今年8月までに入力する。その後は年1回、データを更新する。
本因坊などの允許状を前に笑顔を見せる井山裕太本因坊=大阪市北区で2016年7月2日午後0時43分、幾島健太郎撮影 囲碁界初の7大タイトル独占を果たした井山裕太本因坊(27)の「お祝いの会」(日本棋院主催、毎日新聞社など後援)が2日、大阪市北区のザ・リッツ・カールトン大阪で開かれた。2日前、今期本因坊戦を防衛して「二十六世本因坊」の永世称号の資格を獲得したばかりの井山本因坊。ファンや関係者約500人が詰めかけた地元での盛大な祝賀会に感激を新たにしていた。 井山本因坊は4月に十段を奪取し、本因坊、棋聖、名人、王座、天元、碁聖と合わせ7冠を達成。「お祝いの会」は6月に東京で開催したのに続き、この日はさながら“凱旋(がいせん)祝勝会”の趣に。タイトルごとに主催新聞社の代表が允許(いんきょ)状を授与し、囲碁をたしなむ京都大iPS細胞研究所の山中伸弥所長が「同じ東大阪市の出身者として、誇りに思う」と祝
東京都知事選(14日告示、31日投開票)に出馬表明している小池百合子元防衛相(63)は2日午前、出演したテレビ番組で「あらゆる形で出馬する覚悟を決めている」と述べ、自民党東京都連から推薦が受けられない場合も立候補する意向を示した。都連内には前岩手県知事の増田寛也元総務相(64)を推す声があるが、小池氏は1日、都連に推薦願を提出して支援を求めている。 小池氏は番組の中で「自民党が他に候補者を立てても出馬するのか」と問われ、「自民党から推薦していただくのが第一だが、もう崖から飛び降りているのであらゆる形で出馬する覚悟を決めている」と答えた。増田氏が超党派の支持を受けて立候補する可能性があることを指摘されると、「『名誉ある撤退を』との声があるが、名誉ある撤退こそ不名誉。都民のために出馬したい」と述べ、無所属で立候補する姿勢を示した。
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した木星のオーロラ(上部の渦巻き部分)。オーロラの紫外線データと木星の可視光データを合成=NASA提供 米航空宇宙局(NASA)は、ハッブル宇宙望遠鏡で木星を観測した結果、オーロラの撮影に成功したと発表した。北極付近で渦巻き状に輝いている。NASAの木星探査機「ジュノー」が日本時間の5日午前に木星の周回軌道に入るのに合わせて、観測していた。 オーロラは、高エネルギーの粒子が惑星の北極や南極付近の大気…
【ワシントン西田進一郎】米大統領選の共和党候補指名を確実にした実業家ドナルド・トランプ氏(70)が、11月の本選に向けた態勢作りを急いでいる。民主党候補指名を確実にしたヒラリー・クリントン前国務長官(68)に対抗するため、たて続けにスタッフの拡充を発表。これまで「自己資金」での選挙運動を強調してきたが、インターネットなどを通じた資金集めも本格化させている。 選挙を支える陣営の人数は、5月末段階でクリントン氏の10分の1の約70人だったが、徐々に増やしている。6月下旬には2回にわたり、過去の大統領選にかかわった人ら計7人を採用。激戦州を担当する選挙対策の専門家や陣営と保守系・共和党支持の団体とをつなぐ専門家などとして補強した。7月1日にも上級アドバイザーなど2人を採用した。ただ、米メディアによると6月に採用したスタッフの一部が早くも陣営を離れたという…
【ニューデリー金子淳】バングラデシュの首都ダッカで1日午後9時20分(日本時間2日午前0時20分)ごろ、武装集団が大使館の集まる地域のレストランを襲撃し、外国人客やスタッフらを人質に立てこもった。治安部隊が2日午前7時40分(日本時間同午前10時40分)ごろ突入し、激しい銃撃音がしたが間もなくやんだ。現場から5人の遺体が見つかった。地元メディアなどによると、突入前までに少なくとも警察官2人が死亡、26人が負傷した。人質は外国人約20人を含む少なくとも35人に上る模様だ。英BBCはイタリア人のほか日本人5人が含まれていると報じ、日本政府が確認を急いでいる。 イタリアメディアは治安部隊の突入前、在ダッカ・イタリア大使の話として、約20人の外国人人質にはイタリア人7人、日本人1人、韓国人2人が含まれていると伝えた。
毎日新聞の暴れ牝馬、“真希バオー”こと中嶋真希記者が春のG1レースを予想する「ウマ女十番勝負」は、6月26日の宝塚記念でフィナーレを迎え、なんとかプラス収支に落ち着きました。「最強世代」とも呼ばれた3歳の頂点争い、波乱も起きた古馬戦と、話題満載の春の熱戦を、毎日新聞の競馬担当、松沢一憲記者、増永道夫記者と一緒に振り返ります。
東京選挙区の掲示板 問い合わせが選管に 参院選(10日投開票)東京選挙区のポスター掲示板に、同じ政治団体の、候補者名のないポスターが4枚並んで張られている。見慣れない光景に「違反ではないか」「いたずらではないか」といった有権者からの問い合わせが選挙管理委員会に相次いでいる。 ポスターを掲示しているのは「支持政党なし」という名称の政治団体。同団体は東京選挙区の候補として4人を擁立している。4枚のポスターは候補者の数に相当。いずれも候補者名や顔写真はなく、デザインは同一だ。このポスターが張られた掲示板はこれまでに23区や町田市、八王子市、府中市などで見られる。驚いた有権者などから各自治体の選管に問…
【ニューデリー金子淳】バングラデシュの首都ダッカの大使館が並ぶ地域で1日夜、武装集団がレストランを襲撃し、外国人客やスタッフらを人質にして立てこもった。地元メディアによると、少なくとも警官2人が死亡、15人が負傷したとみられる。過激派組織「イスラム国(IS)」が影響下にあるニュースサイト「アーマク通信」を通じて犯行への関与を主張する声明を出した。 現地からの報道によると、現場には治安部隊が集結しており、2日未明(日本時間2日朝)もにらみ合いが続いている。AP通信によると、人質は外国人約20人を含む少なくとも35人に上るとみられる。ロイター通信によると、人質の中にはイタリア人が含まれているという。アーマク通信は「外国人を含む24人を殺害、40人を負傷させた」と報じている。日本人の有無について外務省は「確認中」としている。
テロ事件の容疑者が暮らしていたアパート。事件後、壁にはISの居住を認めてはいけないとする落書きがされた=イスタンブールのファティフ地区で2016年7月1日、田中龍士撮影 【イスタンブール田中龍士】トルコ最大都市イスタンブールの国際空港で起きた自爆テロ事件で、実行役の3人の容疑者は移民が多く暮らすファティフ地区のアパートに同居していたことが1日分かった。男たちの国籍はロシア、キルギス、ウズベキスタンとされ、目立たぬよう外国人が多い地区に潜伏していた可能性がある。 「ロシア語かアゼルバイジャン語のような言葉を話していた」。事件4日前に容疑者らと会ったという配管工、エルダル・シムシェイクさん(58)は、毎日新聞の取材にそう証言した。 6月24日昼ごろ、容疑者の1人が店を訪れ、身ぶり手ぶりでトイレの水漏れ修理を依頼したという。シムシェイクさんは「好青年でテロリストには見えなかった。奥の部屋の扉は閉
英国の国民投票で、欧州連合(EU)は初めて加盟国の離脱という試練に直面した。平和と発展のための統合という歴史的使命を頓挫させないために、EUを批判する声にも耳を傾け、負の連鎖を食い止めなければならない。 EU各国首脳は、英国が欧州単一市場にとどまって経済的恩恵にあずかりたいのであれば、人の移動の自由という原則も受け入れるよう求めた。フランスやオランダでもEU離脱志向の党派が勢いを増す中で、ドミノ現象を阻止するために強い姿勢を見せたことは理解できる。 各国首脳はまた、多くの市民がEUの現状に不満を持っていることを認め、改革への取り組みを始めることも確認した。このための首脳会議を9月に開くことでも合意した。 欧州統合を市民が積極的に支持しなくなったのはなぜか。EUと加盟各国政府はしっかり検証し、対策を立てる必要があるだろう。 単一市場の経済的恩恵を受けるには、製品規格や労働条件などの統一は不可
熊本県宇城(うき)市(旧松橋(まつばせ)町)で31年前に男性が殺害された「松橋事件」で、殺人罪で懲役13年が確定し刑期を終えた宮田浩喜(こうき)さんについて、熊本地裁が裁判のやり直しを決めた。 再審開始決定は、有罪確定後の検察側の証拠開示で自白と矛盾する新証拠が見つかったことなどを根拠としており、妥当な判断である。 宮田さんは、知人だった男性を小刀で刺殺したとして逮捕、起訴された。取り調べ当初は否認したが自白に転じ、1審・熊本地裁の公判途中で再び否認し、その後は一貫して無罪を主張してきた。当初の自白が確定判決の有罪の根拠になった。 確定判決を覆したのは、弁護団が検察から開示されたシャツの布片5枚だった。宮田さんは、小刀の柄にシャツの袖を切り取った布を巻き、犯行後燃やしたと自白していたが、柄など特徴が一致した。弁護団がつなぎ合わせると欠損はなかった。 決定は、このシャツを新証拠と認めたうえで
かかる確率が1万分の1という恐ろしい感染症があったとする。その病気の検査を受けたら、何と陽性との結果が出た。検査は99%の信頼性があると聞けば、絶望的な気分になる方が多かろう。だが実はさほど気を落とさないでもいいらしい▲その人が実際に感染した確率は約1%なのだ。100万人あたりで100人がかかるこの病気である。検査の信頼性が99%ならば、感染者の99人が陽性となるほか、99万9900人の非感染者のうちの9999人は誤って陽性になる。陽性のうち約99%は非感染者だ▲友野典男(ともののりお)著「行動経済学」(光文社新書)が掲げる例題だが、同著は「人間は、確率を注意深く計算するようには進化していない。そうしなければならないような差し迫った必要はなかったからだ」という進化心理学者の言葉も引用している。なるほど確率は難しい▲今後30年以内の発生確率をパーセントで示す地震予測が見直されるとの先日の小紙
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